官能小説!(PC版)

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にゃんこ の投稿された作品が84件見つかりました。

 
  • それでも僕は 7

    「鈴…お前、マジで言ってんの?」僕は真面目だ。震える指先で気づいて。「先輩が好きです。苦しいんです…僕は…」腰に手を回したままの状態で、くるりと先輩は向き直った。僕は恥ずかしくて顔が見られないから、先輩の胸に頭を押し付けている。眼鏡潰れそう。「鈴!」呼ばれても見れない。先輩が、僕の頬に手を添えて…優しく仰がせる。「泣くなよ、馬鹿」切なそうな先輩の瞳。女の子相手にするみたいに、僕の顎に指が伸びて…
    ねこ  [2,078]
  • それでも僕は 6

    気づいてしまってから、僕は先輩を見つめるのが怖くなった。見つめる度に好きになる 胸が痛くなる。どこか空虚な目で、誰かを探してる先輩。リイチ先輩と転校生が笑いあいながら…ふざけあいながら、通りすぎるのを見て、目を細める先輩… 。もう、忘れてよ。転校生なんか、忘れてよ僕は叫びそうになる。時折転校生が複雑な表情を浮かべて先輩を見ると…先輩は瞬時に表情を変えて手を振る。快活に。明るく。転校生に気を使わせ
    ねこ  [2,490]
  • それでも僕は 5

    それから、先輩は風邪で寝込んでしまった。あの嫌な咳をしていた次の日から。そして…それを境に全てが変わってしまった。屋上に二人はいた。木崎優輝…転校生と、亮二先輩。二人は奇妙に馴れ合いながら、一種独特の空気を共有していた。親密、というのじゃなく…慰め? 癒し…。初めて、偶然に屋上で二人が唇を触れ合わせた場面を見た時…僕は愕然として…走っていた。鈍感で、馬鹿な僕は、それを…逃げた理由を突き詰めなかっ
    ねこ  [1,979]
  • それでも僕は 4

    梅雨。雨が続いて水を撒かなくてもいい季節。先輩は屋上の出っ張りの下でiPodを聞いていた。横にはビールの空き缶。なかには何本かの吸い殻があるに違いない。僕は静かに隣に座り、そっと先輩の片方のイヤホンを外した。綺麗な顔。目を閉じたまま。僕は心臓の音に気づかないフリをして僕は平静を装う。イヤホンを耳にあてる。クラシックだ。いくら疎くても知ってるサティのジムノペティ。悲しいくらいに美しい旋律…月の光を
    ねこ  [2,068]
  • それでも僕は 3

    イキナリ水を引っ掛かけて大笑い。僕は完全にムカついて、先輩だという事も忘れてホースを取り返し先輩にぶっかけてやった。「!!オイ、俺は足にかけただけだろ!」その慌てぶりが可笑しくて笑ってしまう。「同罪です!イキナリやるんだから」先輩はゲラゲラ笑いながら水滴のついた髪を払って言った。「なんだ、お前笑えんだ…普通じゃん」「え」僕は絶句した。それから赤くなった。 子供みたいに水を引っ掛けあって笑った
    ねこ  [1,781]
  • それでも僕は 2

    僕は、人の言うところの秀才だ。努力しないで頭がいいとか言われているけど…そんなわけない。カッコ悪いから努力したところを見せない見栄っ張りなだけだ。あと、僕はどうも人と話すのが苦手で、冷たいとか思われている。苦手、と冷たい、は違うと…僕は思うのだけど。だからクラスではわりと浮いている。嫌われても好かれてもいない気がする。イジメにあったこともないし、イジメたこともない、至って普通の学園生活を送ってい
    ねこ  [1,890]
  • それでも僕は 1

    宮前亮二。この名前を呟くと、僕…大和 鈴(りん)はおかしくなるらしい。屋上に続く階段を降りてきた先輩は僕をチラッとみて寂しげな瞳をスッと隠した。それから 「よお、奇遇だなあ、鈴ちゃん!こんなとこで会うなんてさ」とか笑ってる。 いつもの明るい表情。でもさ…。僕は聞いちゃってたんだ本当は亮二先輩がいまさっき転校生に振られたことを。そして、僕は前から知っていたんだ。亮二先輩が転校生を好きだったこと。僕
    ねこ  [2,265]
  • 鬼畜なアイツ 25

    「あ〜あ、可愛い女子でも引っ掛けようかな」ふざけたようにリョウが笑って、それからふと…真顔になる。静かに抱き締められた。リョウの心臓の音が聞こえる…回された手が震えてる。「友達、だよな俺ら」俺は頷いた。「うん、当たり前だろ」リョウはいつもの無邪気な顔で笑って、じゃあなとだけ言った。消えていく後ろ姿を見ながら、俺はごめん、と頭を下げていた。もう季節は夏で、あと少しで夏休みだ。空は青いし、雲は眩しい
    ねこ  [2,960]
  • 鬼畜なアイツ 24

    ぶっちゃけていうと。 俺は次の日、昨日の行為の代償からか、ある部分が痛かった。が、そんなことはいい。問題は…リョウだ。俺は正式にリョウに告られてはいない。時々されたり、したりしていたキスも、深い意味があったのかは解らない…ただ、友情だけではないことは確かだ。俺自身、時々リョウに惹かれていた。利用していたんだろうか…俺は辛さをリョウで誤魔化していたのかな。俺、最低だ。俺は、休み時間にリョウを呼び出
    ねこ  [2,570]
  • 鬼畜なアイツ 23

    「ああ…う…っ…リイチ…りい…ちぃ…」「桜、好きだ」リイチの声。ちょっと焦ったような声で、イキそうになる俺。いつのまにか指が増えている。熱い…熱くて…。リイチの指が抜き差しされる度に、頭が変になっていく。くちゅっ、という粘膜の擦れる音で、ほとんど発狂しそうだ。もっと、熱くして。思っただけじゃなく、声に出ていた。「僕が…欲しい?」必死で頷く。「リイチ、欲しいよ…リイチが、欲しい…!」繋がる…大好き
    ねこ・もちょっと続きます(汗)すみませぬ!  [3,353]
 

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