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アメージング・ソルジャーの投稿された作品が54件見つかりました。
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恋愛モラトリアム 第八話 1
「セフィアリアに嗅ぎ付かれたか、厄介なものだな」「恐れながら。流石は策士エルフォード卿、そして大魔術師ルーカス様ですな、そう簡単には騙せませぬか」 王都ダグラスの南側に広がるソルベネ地区ローマイヤー。 なだらかな丘陵地帯が続くこの地にシルフィードが世界に誇る18富豪の一つ、ガントネージュ家の別荘があるが、その三階の中央部分、一際派手な装飾が施されている“当主の間”の高級ソファーに深々と腰掛けて、デ
アメージング・ソルジャー [299] -
恋愛モラトリアム 第七話 9
それに加えて相手の戦力など全体像がまだ不明な上に犯人の目星すら付いていないのである、解決には相当な労力を要するだろう。「調査は必ず二人で行う事。・・・良いね?」「はい、セフィアリアさん」「・・・・・」(顔に、生気が蘇っている・・・っ!!) 一方で今後についての指示を出しつつも内心、セフィアリアは愛弟子の変化に気付いて、驚愕するが、心力が枯渇していた半年前とはまるで別人である、一体何が起こったのか
アメージング・ソルジャー [319] -
恋愛モラトリアム 第七話 8
ある土曜日の放課後、蒼太と口付けを交わした場所から少し下った処にある休憩所のベンチに腰掛けながら、セフィアリアが愛弟子であるメリアリアに状況を話して聞かせるものの、その表情はいつになく険しく、緊張感に満ちていた。「正直、今回は可及的に速やかに任務を遂行しなくてはならない、と言うのは奴らの背後にイスラエラの諜報機関“モバサ”が見え隠れしているんだ、もしかしたなら極秘裏に手を結んだのか、もしくは煽ら
アメージング・ソルジャー [324] -
恋愛モラトリアム 第七話 7
(無関係の一般人に犠牲が出るようなことになってはまずい)(報復処置として、各国に潜伏している同志たちに危害が及ばなければよいが) この二つが無憂派最大の懸念であり、それだけは何としても阻止すべく、エルフォード達は必死になって日夜、仇明派の行動に目を光らせていたのだ、ところが。 ここに来て、仇明派に新たな動きが出始めるが無憂派の拠点の一つである“エーテル学園”に同志を送り込み、内情を探ろうとしている
アメージング・ソルジャー [289] -
恋愛モラトリアム 第七話 6
思想は違えども元は仲間であるし、また秘密組織内部での同士討ちは余りにもまず過ぎたために、無憂派の人々は何度か仇明派の面々に対して説得を試みた、しかし。「府抜けどもが」「黙っていろ!!」 彼らからもたらされる答えは毎度のごとくそれであり到底、まともな話し合いなど望むべくもなかったのである、しかし。「いかんよ、このままでは」「万が一、諸外国に付け込まれるようなことにでもなれば・・・」 それを危惧した
アメージング・ソルジャー [270] -
恋愛モラトリアム 第七話 5
ところがここに来てからというもの、彼らが制圧したのとは明らかに違う、他国の諜報員同士で戦った形跡が徐々に散見されるようになっており、中には死体が発見されるケースすらあったのだが問題なのはその数だ、以前からも極稀にそう言った事があるにはあったが特にこの一、二年の間、事件の件数が急激に増大の一途を辿りつつあった。(このままではシルフィードが各国諜報員達の戦いの場と化してしまうのではないか)そんな現状
アメージング・ソルジャー [281] -
恋愛モラトリアム 第七話 5
そんな彼らの内で特に性急な者達を“仇明派”と言ったが彼らは怪しいと思えば証拠が無くとも即逮捕、拘束して拷問に掛けてでも口を割らせる事も辞さない連中であり、その過酷な取り調べの為に既に数名の死者が出ていたのである。 当然、このやり方は著しく危険視されて遂には当代の国王から“活動を自粛するように”との通達までもが出されたのであるが、しかしそれ位で自らを省みる彼らではなかった、表向きはその勅令に従う振
アメージング・ソルジャー [267] -
恋愛モラトリアム 第七話 4
濃厚なキスは延々と続くがそこには確かに互いに対する性的興味や現実逃避的な一面もあった事も否めないが一番の理由はやはり“相手とくっついていたい、結ばれていたい”と言うお互いへの気持ちだ、だからこそこの“二人だけの秘密の時間”は殊更に特別な意味を持ったのである。しかしそんな毎日を繰り返していた二人の周囲も少しづつ騒然とし始めるが事の始まりは当時、王都ダグラスにおいて活発化していた各国諜報員の暗躍であ
アメージング・ソルジャー [298] -
恋愛モラトリアム 第七話 3
「ん、ん、ん、んっ。むふ、ちゅぷ、チュププッ。チュ、チュ、チュ、チュプッ。チュウウ、ジュルルル〜、チュプチュプチュプウゥゥッ!!」 まずは軽めのバードキス。 少しだけ尖らせた唇同士をソッと押し当てたり、あるいは唇で唇を挟むようにして愛撫をし、互いを癒して昂らせると、次にしゃぶり付くようにして激しいディープキスを開始する。 舌と舌とを絡ませ合い、口内のスポットを軒並み全て刺激するが互いの口の周りや顎
アメージング・ソルジャー [395] -
恋愛モラトリアム 第七話 2
自分に対する彼の真心に感動したメリアリアは気が付けばキスをしていたのであるが勿論、幾ら幼いとは言えどもそれだけの理由で異性の友達にキスなどする道理は無いが、では何故?と聞くと今のメリアリアにはその答えはまだ解らなかった。 ただ一つ、彼の事を考えているととても優しい気持ちになれるのであり、何か暖かくてジンジンとする思いが胸の奥から湧き上がって来るのだ。 そして彼に会いたくてどうしようもなくなってし
アメージング・ソルジャー [492]