官能小説!(PC版)

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ニャンコ〜意外と長くてスイマセンでした(>_<)個人的には書いてて楽しかったです〜!mixiでの広がり嬉しい限りです、気になる方は是非遊びにきて下さいね☆ ではでは…☆☆ の投稿された作品が233件見つかりました。

 
  • ライアー 12

    「なんで、なんでこんなこと…ひ、ひど…血…アキヒト、なんで…」一度叫ぶと止まらなくて、自分の声が怖くて両耳を塞いだ。 両目も硬く閉じた。 こんな現実なら見ないでもいいんだ。 優しい、柔らかい世界しか知らなかった僕の昨日までを返してよ。 塞いでいた両手が、そっと外された。 閉じていた目を開けると、アキヒトがいた。 まっすぐな目で、僕を見ていた。 「大丈夫だよ」優しかった。 僕の声帯はやっと音波を送
    にゃんこ  [945]
  • ライアー 11

    ぼろきれだってここまでじゃない。 上半身裸で、壊れたオモチャみたいに放り出されていた。 ズタズタな襖の奥にアキヒトはいた。 こぜまい部屋の真ん中に。 僕は膝をずって、アキヒトのそばへ…一瞬死んでいるのかもしれないと考えて、固まった。 触れるのも躊躇われた。 血だらけ。 あざだらけ。 新しい血、こびりついた黒い血…ああ。 声もなく見下ろす僕に、アキヒトはゆっくり視線を合わせた。 その奇妙な表情には
    にゃんこ  [859]
  • ライアー 10

    うるせえんだよ! 跳ねる用に開いた扉に飛ばされた。 男はいきなり僕の胸ぐらを掴んで引きずり、部屋に放り込んだ。 「好きにしろ、俺が帰るまでにまだいやがったらてめえを川に沈めてやる」玄関に放置され、背後に叩きつけられた扉の閉まる音 僕は恐怖で立てなかった。捕まれた胸元を見て、そこに赤い染みがあるのを見て部屋の奥を見据えた。 あの男の拳は血に濡れていたんだ。 誰の? 誰の誰の誰の誰の。 わかってる。
    にゃんこ  [965]
  • ライアー 9

    「…おい、てめえ、名前を言え」張り付きそうな喉から無理やり声が出た。 「ふ、藤田悠です」男は途端に笑い始めた。 「そうか!てめえがか!おい、てめえのふざけた母ちゃんに言っておけ!俺んちに今度いちゃもんつけやがったら、あいつの腕を折ってやるってな!いいか?俺はな、れっきとしたあいつの親父なんだよ、てめえの母ちゃんに口出しされるこっちゃねえんだ。あいつは犬よりタチがわりぃから躾てやってんだ。今度うち
    にゃんこ  [1,292]
  • ライアー 8

    夏休みもあと残り僅か。 この日は雨だった。 こんな日に限って誰も遊びに来ないから、僕は噂でしか聞いたことのないアキヒトのアパートへ行ってみようと思った。 どしゃ降りのなか、そのアパートは一際侘しげに佇んでいた。 薄汚れた壁には落書き。 壊れて使い物にならないような備え付けのポスト。三階だてのアパートは死んでるみたいに無音で僕の足はすくんだ。 帰ろうか、と見上げたときアキヒトの汚れた水色のTシャツ
    にゃんこ  [1,092]
  • ライアー 8

    伏線は張られていた。 アキヒトが史上最悪な嘘つきになる為の素地は、このころから見えていた。 素晴らしい演技力は、イコール素晴らしい嘘つきになれる才能なんだから。 「俺さあ、美恵子と結婚したいなあ」夏休み後半、アキヒトは僕の部屋でごろ寝しながら呟いた。 美恵子とは僕の母親だ。 「何いってんの?」僕が笑うと、アキヒトは転がったまま目を閉じた。 僕の母さんは、確かに変わっているんだろう。 この年で髪を
    にゃんこ  [1,048]
  • ライアー 7

    あの夏のことをいまアキヒトに話すと、素っ気なく忘れた、と言われるだけなんだけどそれは絶対に嘘だ。 空き地を不法占拠して、ある時は二人で、またある時は数人で遊びまくった。 始めはぎこちなかったアキヒトの人への接し方も数日するくらいには普通、とどうにか呼べるくらいにはなっていった。さすがにタンポポを他の奴に薦めるのはやめさせたんだけど。 「ここは戦場だ!俺たちはゲリラで軍と戦うんだ!全員武器を持て!
    にゃんこ  [1,167]
  • ライアー 6

    「これ食えるんだぜ」アキヒトは笑いながらタンポポの葉をかじった。 僕は真似して、吐いた。 瞬間、唐突にアキヒトは笑いだした。笑って笑って、呆れて見てる僕の顔を「間抜けな鳥みたいだ」とまた笑って、クローバーで埋め尽くされた原っぱに倒れ込んでさらに笑っていた。青い青い空。大きな白い雲。照りつける眩しい太陽…こんな絵はがきの世界で響く初めての笑い声。僕も笑った。 タンポポの青臭い汁を吐き出して。 食え
    にゃんこ  [1,085]
  • ライアー 5

    夏休み。 僕は家の前に立つ、憮然とした顔のアキヒトを信じられない思いで見ていた。 「あんたの友達が迎えにきたわよ」という母親の言葉から連想した友達のなかにアキヒトはいなかった。 家に何回誘っても来なかったのに。 まるで怒ったみたいな顔して立つ、棒切れみたいな少年と僕を母親は交互に見比べて笑った。 「なにしてんの、入りなさいな」その瞬間、アキヒトの目が丸くなって、風船が耳元で弾けたみたいな顔をした
    にゃんこ  [1,190]
  • ライアー 4

    僕らは友達になった。 次の日、周りの連中は僕がアキヒトの席に向かい、話かけるのを唖然として見ていた。 昨日、何を話したわけでもないけど、必死に追い付いて横に並んだ時に僕らは友達になっていたんだ。 僕にとっては、という意味だけれど。結局謝罪の言葉はでなくって、僕はただ横を歩いていた。別れ道、僕が「バイバイ」と後ろ姿に叫んだらアキヒトは振り返らずに右手を高くあげた。それだけだ。それだけでも、友達にな
    にゃんこ  [938]
 

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