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ニャンコ〜意外と長くてスイマセンでした(>_<)個人的には書いてて楽しかったです〜!mixiでの広がり嬉しい限りです、気になる方は是非遊びにきて下さいね☆ ではでは…☆☆ の投稿された作品が233件見つかりました。
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月夜の晩に 19
「先輩、出掛けるんじゃないんすか…」閉じられた玄関、抱きすくめられた俺。 長い腕が回されて息が出来ないくらいの強さで締め付けられて。 「どうでもいいさ」掠れた声。 欲情している時の先輩の声…。 冷たい唇が俺の唇にぶつかる。 濡れた舌が捩じ込まれる。 「っ…ま、って…」「待たない。どれだけ待ったと思ってんだ」先輩の指がいとおしげに俺のシャツに滑り込み、肌を探っていく。 「疲れるんじゃないの、俺のこ
にゃんこ [1,829] -
月夜の晩に 18
先輩がいる。 目の前に。 でも見れない、見上げられない、なんて言ったらいいかわかんない。 極度の緊張で頭がおかしくなりそうだ。 「…なに?」久しぶりに、俺に向けられた言葉。 先輩の声。 俺は…声が出なくて、どうにもできなくて。 握りしめた手を開こうとしたけど、体が言うことを聞かなくて。 「…風見?」名前…。 俺の、名前。 先輩の唇から出たのは俺の名前。 それだけでこんなに胸が熱くなるなんて。 視
にゃんこ No.違い、すんません(>_<)!まだちょっと続きます…読んで下さってる方々ありがとうです! [1,597] -
月夜の晩に 16
俺は、破裂しそうな心臓をおさえつけるのに必死で…もう必死で必死で必死で。 目眩、動悸、呼吸困難。 だれか助けて、と言いたいくらいの緊張。同じ漢字を持つ優しい奴の助言に従って、俺はここまで来てしまった。 ああ。俺のいつもの壁がない。心細くて仕方ない。 あああ。 ベルに手が触れる。 笑っちゃうくらい震える指じっとり手の内がしめっている。 ああ。 俺は、本当に…。 先輩に出逢うまで本当に 「人と接す
にゃんこ [1,826] -
月夜の晩に 16
全部、全部、全部 話してしまった。 「俺、もう、解んない」泣き枯らした声でぽつりと呟く俺を、秋人はキョトンとして見ていた。 …あ、そうか、忘れてた。男同士だったっけww 気持ち、悪がられるかなあ…まあ…いいや。 もう、いいや。墜ちるならいっそどん底。だが、秋人はポンッと肩を叩いた。 しかも陽気に、強く。 「…お前、バカ?」いきなり言われた。 なんだ、そのダメ出し。 「問題、なくね?」…? 俺がぼ
にゃんこ [1,782] -
月夜の晩に 15
「お前ここんとこずうっとおかしかったよな」野坂秋人に引き摺られるように保健室に連れてこられて、俺はぼんやり天井を見上げていた。 「そうか?」秋人とは余り話したことはないけど、他の連中よりは部活が同じなだけに関わることは多かった。 俺と同じに寡黙で、俺とは全く違う、おっとりした優しさの感じられるヤツだ。 「お前、蠍座?」「…は?」秋人が小さく笑う。 「秘密主義だから」俺も、笑った。 あれ以来、初め
にゃんこ [2,097] -
月夜の晩に 14
朝がきて、夜がくる。 そんな当たり前の1日1日を繰り返すのがこんなに大変だったとは。 長い、長い1日。 俺は普通な顔をして、部活にも顔を出している。 何事もなかったような顔をして。 いや、なかったんだ。 実際、「なんにも」なかったんだ。 でも、なんでかな…。 筆を持つ手に力が入らない…なんにも浮かばない。 外を見ようと目を向けて、失敗した。 窓際にあの人がいる。 名前、考えたくない。 浮かぶけど
にゃんこ [1,678] -
月夜の晩に 13
「好き…?俺を?」先輩は頷いた。 「ああ。ずっと好きだったよ、俺は俺なりに伝えていたはずだ。でもお前は…いつも外さないその眼鏡と同じように、壁を作って事実から逃げてたんだろ?」好き…だった? だった…。 先輩はため息をついて、頬についた髪を払った。 こちらを見返した先輩の目は、俺を映してはいなかった。俺を通り抜けて遠くを見つめていた。 「わかったよ、風見。もう、やめよう。付き合ってたわけじゃない
にゃんこ [1,985] -
月夜の晩に 12
オモチャ、という単語に先輩の眉がつり上がった。 「じゃあ、何を求めてるんだよ、お前」言葉に気温があるなら俺は凍りついてる。 だけど一度出た想いは最後まで出し尽くせ、と口の中で暴れていた。 「あんたに求めることなんて…な、なにもない。言ったろ?あんたは暇潰しで…俺にチョッカイだして、俺は…わかんねえ、何いってんだ。俺は…だから…」支離滅裂だ。 「そうやって拒否するんだな、いつもいつも…自分の気持ち
にゃんこ [1,890] -
月夜の晩に 11
一人きりの部室で、描きながらフッと筆をとめた。 先輩のオモチャになってから2ヶ月か。 こんなんでいいはずない… 俺ばっかり苦しくて、悩んで、戸惑って…。 不公平じゃないか。 唐突に訪れた苛立ちは溢れるくらいで、俺はパレットナイフを振り上げた。 目の前の絵に突き立てようとした時、強い力で手首を捕まれた。 「なんの真似だ」冷たい声に振り向くと、無表情な先輩がいた。 「…離せよ」荒々しく振りほどく。
にゃんこ [1,724] -
月夜の晩に 10
アートコンクールに出す作品…思いの外先生の評価が高かった。 先生に言わせると 俺の超現実的な痛みが色となって滲み出ているらしい生々しい傷痕が見えるようだ、と頷かれて俺は赤面した。 だって…先生に俺たちの関係を見透かされたみたいで 「傷痕ねえ」素知らぬ顔で横に立って先生の評論を聞く先輩の存在が忌々しいやら恥ずかしいやら…。 「でも…いい色だね」そっと俺の手の甲を撫でる それだけで、ゾクッと体が震え
にゃんこ [1,985]