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♪ドン☆マイ♪ の投稿された作品が19件見つかりました。
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ピッチャー・イン・ナイター
「ナオ・・・よく言った。それこそ、本当のお前だ。・・・こんな、誠実なやつに・・・俺は・・・・・・畜生・・・」「・・・どういうこと、ですか?」「俺はずっと、自分がナオの先輩で、軽く友達って感じでいたつもりだったんだ。・・・でも・・・」「時々、お前の笑顔を見るたびに・・・お前の・・・ナオのこと、もっと知りたい、って・・・思う、ように・・・なったんだ・・・」「兄貴、それじゃあ・・・」「ナオ、俺・・・本
♪ドン☆マイ♪ [6,260] -
ピッチャー・イン・ナイター
「兄貴、本当にすみませんでした。みんなに迷惑かけて・・・明日から、また頑張ります。みんな僕らに、期待してくれてるわけですから」雄次郎は、複雑な顔をしていた。「・・・?あの、兄貴・・・?」「いいか、ナオ。確かに、みんなの期待に応えるのは大事だ。・・・けど、今日みたいに、その途中で自分に何かあったら、結果は同じだぜ」「兄貴・・・」「自分の限界を知ることが、今は一番大事だ。そうじゃなきゃ、次の試合すら
♪ドン☆マイ♪ [3,989] -
ピッチャー・イン・ナイター
ある日の朝、雄次郎が、直哉と別の場所で、投球練習をしていた時だった。「おーい!金剛!すぐ来てくれ!!」コーチの紅坂剛朗(ベニザカ・タケロウ)が、雄次郎を呼んだ。「コーチ、どうしたんすかー?」「蒼風が・・・蒼風が、倒れたんだ!!」雄次郎はグローブを投げ捨て、担架のほうへ走っていった。紅坂は、病院のロビーで、ぽつりぽつりと話し始めた。「蒼風は、必死だった。みんなの期待に、絶対に答えたかったんだろ
♪ドン☆マイ♪ [4,727] -
ピッチャー・イン・ナイター
雄次郎は、離れたテーブルから、直哉をしばらく見ていた。近くで、2年生の女生徒達が、ヒソヒソ声で話している。「やっぱ直哉、かっこいいよねェー?シュッとしてるとことかさぁ」「ってーか、笑い顔がめっちゃ可愛いよね!カッコカワイイって感じぃ?」直哉は、後輩からも年下に見られるほどの童顔で、全校の女子が彼を狙っている、と噂されたほどだ。そして、直哉は、場の空気を和ませる存在だった。彼が来るまでにイザコサ
♪ドン☆マイ♪ [4,019] -
ピッチャー・イン・ナイター
「直哉、お前、先輩の球くらってもねぇのに、んなこと言ってんなよ。チャレンジ精神だぞ、何でも!・・・先輩、お願いしますよ!」「おまっ、バカ!余計なこと・・・」「いいって、俺もナオ公のバッティング見たいからさ!」「・・・分かりましたよ、思いっきり頼みますよ!」雄次郎は大きく振りかぶると、渾身のストレートを投げた。カキィーン!!ボールは一気に、ネットの上方近くまで飛んでいき、ネットに当たる音が聞
♪ドン☆マイ♪ [4,407] -
ピッチャー・イン・ナイター
カァーン!!爽快な音が、早朝のグラウンドに響く。彼の名は、蒼風直哉(アオカゼ・ナオヤ)。野球部で1・2を争う、秀才バッターだ。今日も明け方から、同級生のピッチャーとともに、打撃練習をしていた。「おぅ、ナオ公!おはようさん!」グラウンドへ走ってきたのは、直哉の先輩・金剛雄次郎(コンゴウ・ユウジロウ)。直哉と並び、剛腕ピッチャーとして知られている。「あ、ゴウ兄貴!おはようございます!」「どう
♪ドン☆マイ♪ [5,890] -
読人(よみびと)
由紀がこの能力の持ち主という話は、瞬く間に街中に広まった。普通なら、これを口実に、ガキ大将達の格好の獲物に・・・となるところだが、その心配はない。由紀は、仲のいいノラネコ達を連れて歩いていたので、彼らのおかげで、逆にガキ大将達が傷だらけになるのである。そして時折、クラスメイトから、ペットの相談をされることもあった。ニコラスは、由紀の10歳の誕生日に、母親が親戚からもらってきた。今では文字通り、姉
トゥイニーラ [4,601] -
読人(よみびと)
遺伝か・・・それとも、特殊能力か・・・【ニック、ただいま】【おかえり、由紀姉ちゃん。今日はどうだった?】【参ったよ、いきなり授業でテストがあってさ・・・あ、いつもみたいにしたほうが早いか】【そうだね】由紀は、ニックと呼んだ黒ラブの額に、自分の額を当てた。瞑想をするように、黒ラブはまぶたを閉じる。彼女の名は、榛由紀(はしばみ・ゆき)。そして、由紀のペット、黒ラブ・ニコラス。彼女はニコラスに限らず、
トゥイニーラ [7,230] -
Make "L"ove 〜サヨウナラ〜
「トニ、来たよ。・・・今日は、少し寒いね」棺のふたに彫られたトニの顔が、少し笑顔に見えた。私は、仕事の合間をぬって、二ヶ月に一度、トニのお墓参りをしていた。私はそっと、一輪の白百合を供えた。トニの訃報を耳にした日、私は食事もとらず、家にこもってずっと泣いていた。トニは、自らの命を投げうってまでも、あの事件を解決しようとした。あの【約束】は果たされなかったものの、彼は私の心の中で、ずっと生き続ける
トゥイニーラ [3,692] -
Make "L"ove 〜約束〜
「ちょっと、これ、見てくれる?」トニはパソコンの前に座ると、あるページを開いた。黒地に、ゆがんだ十字架の絵があり、その横に、4文字のアルファベットがあった。「K、I、R、A、・・・キラ・・・これって、まさか!」「そう。今や世界中に『死神の申し子』って知れ渡ってる、キラ関連の事件は、今、僕が一番、頭を悩ませてることなんだ」「ご苦労察しますね、Mr."L"」「あーあ、やっぱり、リノには知れてたことか
トゥイニーラ [4,909]
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