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龍の投稿された作品が45件見つかりました。
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俺の生きる意味 15
『何って走ろうかと』 俺が普通に答えると蒼星は固まった。 その様子を見ていたら急に息苦しくなった。 「おい!」 そのことをいち早く理解したのは蒼星だった。 俺は何が起こってるのか理解出来なかった。 というか理解する前に苦しみで蒼星にすがることさえ困難だった。 意識がなくなる直前 「だから寝てろって言ったのに!」 と怒鳴られたことははっきり覚えている。
龍 [1,015] -
俺の生きる意味 14
少し飲むのを躊躇ったが一応医者だからと思って飲んだ。 「よしよし!いい子だ」 そう言って俺の頭を撫でた。 「今日は寝てなさい。」 と言いながら自分もベットに入った。 『なんでお前が寝るんだよ!』 俺が寝転ぶと蒼星は布団をかけた。 「最近忙しかったから寝てないんだ。」 そう言って目を閉じた。 しばらくして蒼星が寝たのを確認すると俺は布団から出た。 外に出たくなったからだ。 外に出ると久々で軽く体を
龍 [1,035] -
俺の生きる意味 13
それから数日間は食事は運ばれてくるものも蒼星は現れなかった。 そのことがやたらとイラつく。 俺はすることもなく、学校にも行けず、寝てばかりいた。 うとうとしていると髪を触られた感覚がして目を開けた。 隣にはベットに腰を降ろした蒼星がいた。 「悪い…起こしたな」 髪からぱっと手を放した。 『…いや……寝てた訳じゃないから』 そう言うと軽く俺の頭を撫でた。 「調子はどう?どこか変な所とかない?」
龍 [1,028] -
俺の生きる意味 12
蒼星が去った後、俺はどうしていいのか解らなかった。 ただ首筋に熱い感触だけが残っていた。 『ったく……中途半端にしやがって…』 呟いた後、俺はそのまま布団に潜り込んで寝息をたて始めた。 しばらくして、部屋に人の気配を感じ目を開けた。 だが部屋には誰も居なく、机の上にご飯と紙が置いてあった。 【病院には行かなくていい。 そのかわりここにいること。】 それがかなりイラついたからメモを握り潰し、ご飯を
龍 [1,061] -
俺の生きる意味 11
『っ!……んっ…』 蒼星は唇を離し、軽く笑うと舌を首筋に這わせた。 『やっ…やめ…ろ…』 俺は実は首筋は弱い。 それをばれないようにするために強がった。 「……………秋仁…」 俺をじっと見つめた。 そしてフッと笑ったかと思うと俺のシャツを強引にはぎとった。 「お前…ここ弱いんだな…」 そう言いながら俺の首筋に再び舌を這わせた。 『…やっ……や…めてっ…』 反応する身体を抑え、必死に抵抗した。 す
龍 [1,231] -
俺の生きる道 10
『ってめぇー!何しやがんだ!』 蒼星の肩をおもいっきり殴って突き飛ばした。 「それはこっちの台詞なんだけど…」 肩を押さえながら徐々に近付いてくる。 そして、蒼星は俺の肩を同じように押した。 俺は反動でベッドに倒れた。 『………何…してんだ』 蒼星は俺の上に馬乗りになって、足を動かないようにした。 そして俺の両手を掴み、頭の上で交差させ右手で押さえ付けた。 「秋仁…俺のものになれ。」 そう言うと
龍 [1,155] -
俺の生きる意味9
『……っ……っん?』 目が覚めると見知らぬ天井。 周りを見渡すと綺麗な見知らぬ部屋の一角に俺はいた。 『ここ……どこ?』 一人呟くと 「俺の家」 と何処からか低い声が聞こえた。 それと同時に奥の部屋から青年が出てきた。 北斗 蒼星だ。 「よく寝てたな。腹殴ったからもう起きないかと思ったよ。」 そう言いながら俺の隣りに来た。 『てめぇー!!』 蒼星に殴りかかろうと体を起こすが腹に力が入らず途中で
龍 [1,977] -
俺の生きる意味 8
俺はそれから持ってるお金で生きるのは無理だからバイトを始めた。 それから一人暮らしの友達の家に居候を始めた。 そんなある日。 友達とテレビを見ながら遊んでいると玄関のチャイムがなった。 「はーい」 友達が出て玄関で誰かと話してる声が聞こえてくる。 そんな声を背中にあびながらテレビを見ていると背後に気配を感じて振り返った。 「やっほー♪お迎えにあがりました♪」 そこには黒髪の整った顔で長身の
龍 [1,619] -
俺の生きる意味 7
先生の説明によると心臓に穴が開いてるらしく、それを閉じる手術をしないと死ぬらしい。 が、俺は手術を拒否した。 このまま死ねば俺は何もない日々から解放される。 親には保険金入るから大丈夫だろう。 そう思った。 だから入院も拒否した。 そして、逃走した。 死ぬまでは自由に生きる。 そう決めた。
龍 [1,524] -
俺の生きる意味 6
しばらくして親が診察室に呼ばれた。 それから15分ぐらいで俺も呼ばれた。 中に入ると先生が椅子に座ってて、その前に親が座っていた。 先生を見て俺は驚いた。 「やっ!また会ったね。」 軽く微笑んで、手を挙げたそいつはさっきぶつかったむかつく先生だった。 俺がムスッとすると 「そんな顔しない。こちらに」 そう言って椅子を出してきた。 俺は椅子に座ると先生を睨んだ。 先生は微笑んで 「今日から
龍 [1,434]