官能小説!(PC版)

トップページ >> まよ子 の一覧

まよ子 の投稿された作品が9件見つかりました。

  • 1
 
  • SNOW DROP〜夢〜

    小さい頃から、俺は夜が嫌いだった。眠ってしまえば、またあの夢を見てしまうかもしれないから。夢の中ではあれ程幸せなのに、起きた後との温度差に苦しくなる。そして、それは成長するにつれてひどくなっていく…このままでは、自分が壊れてしまうのではないかと思う程に。それにしても…と、俊は部屋のベッドに寝転がり、考えた。いつからだったろう、あの夢を見るようになったのは。考えた事なかったけど…ずいぶん前からだっ
    まよ子  [5,217]
  • SNOW DROP〜告〜

    「にしても、お前よく食うな…」まだ夕方で、しかも映画中にはしっかりポップコーンまで食べていたのに目の前の男はハンバーガーにかぶりついている。この細い体のどこに入るんだか不思議に思う。『そう?俺ん家ってみんな大食いだからなぁ。』そう言うと、なにか思い出したように続けた。『だけど、黒崎君てホントに涙もろいよね。相変わらず…』(ん?)「相変わらずって…今朝会ったばっかりだろ?」当たり前の疑問を投げかけ
    まよ子  [4,418]
  • SNOW DROP〜誘〜

    『あ〜面白かったー…って泣いてる!』「うるせーっ…グスッ」二人がいるのは近所の映画館。なんでこんな事になっているのかというと事の発端は放課後まで遡る。***帰りのHRが終わってしまえば、たいていの生徒は待っていたかのように教室から飛び出して行く。俊も同様にさっさと帰り支度をしていた、その時だった。『ねえ、黒崎君。』「…なに」朝の事もあってか、ぶっきらぼうに返事をかえす。『朝はごめんね、ふざけすぎ
    まよ子  [5,267]
  • SNOW DROP〜戯〜

    『…くん。黒崎くんてば。』(…へ?)隣から呼ばれていることに気付き我に返る。ふと左を向けば、悪戯っ子のように笑う隣人と目が合う。そのままヒソヒソ声で河野は続けた。なにせ今は授業中である『今朝は学校、ちゃんと間に合った?』痛いところをつかれる。確かに自分は間に合ったが、お陰で河野は遅刻したようなものだ。「…ま、まぁ…なんとか。」『クスッ、よかったね。でもさー、この通り俺は遅刻しちゃったけどネ。』グ
    まよ子  [3,146]
  • SNOW DROP〜席〜

    「ねえ、河野君って部活どうするのー?」「髪綺麗だよねぇ。どうやって染めてるの?」案の定、HR後の休憩時間、河野の席は多勢に囲まれた。四方から質問攻めに合うものの、淡々と答えているその隣で携帯をいじる俊は眉間にしわを寄せる…(うるせえ…)俊の席は一番後ろの窓際から2列目。それまで一番後ろ窓際の席、つまり自分の左隣は空席だった。誰にも遮られず、外を眺められるこの席を俊は気に入っていた…ついさっき、ア
    まよ子  [2,478]
  • SNOW DROP〜動〜

    3年D組の教室は時期外れの転校生の登場に湧いていた。『えーっと、河野翔太です。3月3日生まれのB型で趣味はゲームと映画鑑賞。あ、彼女はいませーん!ちなみにマル秘スリーサイズは…』「お、それは気になるな。」山崎が冗談ぽくそう言うと笑いが起こる。くだらない…そう思いながらも、河野という転校生から目が離せない。今朝バス停で俺を呼び止めた、まさしくあの男が目の前にいる。(アイツ…映画行くんじゃなかったん
    まよ子  [3,046]
  • SNOW DROP〜再〜

    『―…というわけだ。文化祭まであと1週間、頑張れよ。』今は朝のHRの真っ最中。バスから降りて猛ダッシュした俊は、なんとか遅刻は免れたものの体力を使い切り、ぼうっと窓の外を眺めていた。空に広がる灰色の曇り空…憂鬱。『さてと…本当なら今、転校生を紹介したかったんだが…』担任の山崎の声が、ふいに耳に入る。(…転校生?こんな時期に?)『どうや(ドタドタドタ)まだ登校してな(ドタドタドタ)みたい
    まよ子  [3,259]
  • SNOW DROP〜初〜

    「ぶえっくしっ!!さ、寒い〜っ!!」まだ10月だというのに、まるで先月までが嘘のように冷え込む。「やっべ。遅刻しちまう!だぁ〜!!そこのバス待てぇ!!」俊こと黒崎俊は今にも発車しそうなバス目掛けて全力で走った。そしてギリギリ滑り込みセーフ…の、はずだった。予定では。『あぁ、ちょっとちょっと。そこのお兄ーさん。』淡い栗色の髪が視界に入る。「あ?俺か!?…んだよ、今急いでんだ!邪魔すんな!」生れつき
    まよ子  [2,960]
  • SNOW DROP

    舞い落ちる粉雪…満面の白銀世界の中、幼い俺はいた。『あのねー、おおきくなったらねぇ?しゅんのおよめさんになるんだー!』 「ほんとうに?」『うん!だって…』日の光の加減で相手の顔までは見えない。それでも俺は嬉しそうに笑っていて。とても、とても、幸せそうだった……――――――――――――「………っはぁっ!!はぁ、はぁ…」まただ。またあの夢をみた。これで何度目だろう、あの夢を見るのは。「…っ…。」ふと
    まよ子  [3,096]
  • 1
 

新着官能小説作品

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス