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廻 の投稿された作品が109件見つかりました。
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alone love 6
観覧車は想像以上にゆっくりと動いた。「10分だとこんな感じなんだね。」「のろいなぁ。」啓一は思わず笑った。仕事に追われるウチにここまでゆっくりとした時間を過ごすことを忘れていた自分に気付いたからだ。「……俺たちの子どもが出来たらまた来ようか?」「子ども…。」真由子は俯いた。「どうした、また来ようよ。」「啓一は子ども欲しい?」「え?」これは余りに予想だにしていなかった反応だった。「真由子…要らない
廻 [12,926] -
alone love 5
数十分後には、二人は車に載っていた。啓一は、助手席で嬉しそうに流れる景色を眺める真由子を見ていた。「なぁ真由子?」「なに?」「最近俺、夫として何もしてやれてないけど…俺のこと好きでいてくれてる?」「何かしてもらいたくて一緒になったんじゃないよ。ずっと好きなままだから、安心して。」「……そっか。」啓一は真由子の純粋さにすっかりのまれていた。ここまで心から愛してくれている人に不純な心のまま体での関係
廻 [14,764] -
alone love 4
土曜日の昼過ぎまで啓一は眠っていた。寝過ごしたのに気付いて起きたのがもうそんな頃合いだった。昨晩は本当に残業だったため、酷く疲れていたのを覚えている。しかし、意外なことに隣で真由子も眠っていた。長い黒髪が口元にかかっていたので啓一は指で払ってやった。こうしてまじまじと妻の寝顔を見るのも久しぶりだった。とにかく真由子の父親からは食いっぱぐれることだけは無いようにと釘を刺されていた。そして仕事をやり
廻 [6,388] -
alone love 3
結局昨晩と同じような時間帯に啓一は真由子の待つ新居に帰って来た。玄関先も電気が点いたまま明るい。不思議がりながらも啓一はリビングに進むと、ケーキ1ホールが机に置かれており真由子はまた眠っていた。¨ケイイチ 25 おめでとう¨一瞬、何のことなのか啓一には理解出来なかったが直ぐに今日が自分の誕生日であることに気付いた。ズキッと心臓辺りが鈍く痛んだ。今の自分に真由子を起こす手はない。部屋から自分のブラ
廻 [15,965] -
alone love 2
「啓一…!!あっ、ぅ!」ケイイチと呼ばれた男は、どこかのホテルの一室で同僚の女性社員と今日もいつものように交わっていた。「やっぱりお前が一番だ…!!はぁ!は…ぁ!」啓一には妻がいた。二十歳の若い妻、真由子が。しかし、自分の妻とは一度も体の関係を持ったことが無い。「やぁああ!!!は、激しい!啓一…今日…!!激しいぃぃ!」ベッドがガタンガタンと揺れ、軋んだ。女は豊満な胸を揺さぶって、突き上げられた衝
廻 [19,252] -
alone love 1
記憶いっぱいに自動的に反芻される祝福の言葉。「結婚おめでとう!!」「旦那さんと仲良くね!」「お幸せに!」「羨ましいな〜!」今、彼女の目の前には旦那はいない。真っ暗な新居。ここはリビングだ。「…」いつの間にか旦那の帰りを待っていたら寝てしまっていた。いつからだろう。この生活が普通になったのは。彼女は二十歳で結婚した。若気の至り。そう言って周囲の人々は笑っていた。しかし彼女はそんなことに気付いていな
廻 [20,923] -
奴隷教師 1
それは里桜(リオ)が新入生と一緒にこの学校に入った日から始まっていた。あれから一年。里桜はいまだに、とある生徒の家に住んでいる。もちろん誰にも知られずに。「里桜、ご飯だよ」「…ありがとう…ございます」そう言って薄暗い部屋に差し込んだ光を見上げ、里桜は応えた。目の前には男性器が反り立っている。里桜は「ご飯」として、差し出されたそれをくわえ込む。部屋中にジュポッ!グポッ!と、舌や唇、口内で肉棒を悦ば
廻 [20,268] -
新入り! 6
「じゃあ真琴さんの好きな人に真琴さんを知ってもらうために私をダシに使うってことですか!?」「〜〜〜。そういう言い方をされると聞こえが悪いけど」なんて人なんだろう。利用したいだけ人を利用する気なのか。絶対誰にもモテない。「そういう回りくどいことしてると嫌われますよ!」椎原真琴、きっと高校でも嫌われてるタイプだ。こんな事するなんて。「回りくどいか…。そうだよな、自分のことを知らない相手を好きになった
廻 [7,182] -
新入り! 5
「さてと、二人きりだと何して良いやら」朝食を食べ終え、食器を片付けた後、真琴が切り出した。「いつ頃二人は戻ってくるんですか?」「夕方にならないと戻って来ないって。それまで俺たち留守番てワケなんだよ」勝手にいなくなって勝手なことを押し付けないで欲しかったが、昨日、いきなり押しかけておいて今日、全員が観光に繰り出したら身勝手な家族に思われるに決まってる。私だけでも残らないと。「本当は自分も観光行きた
廻 [7,285] -
新入り! 4
「雪帆ちゃん」「ん……もうちょっと…あと五分…」「雪帆ちゃん、朝ご飯だよ」私はがばっと身を起こすと、互いの目と目がぴたっと合い、起こしてくれた人を見つけられた。ヒゲは剃っているが、真琴だった。「お……おはようございます!!すみません!私、寝坊しちゃって……?あれ…」「今日は土曜日だよ」「入学式は?」「あさって」私はホッとして布団に潜ろうと思ったが、先ほどの真琴のセリフを思い出した。「朝ご飯、是非
廻 [7,940]