官能小説!(PC版)

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ぺぺんたの投稿された作品が138件見つかりました。

 
  • クレイジーキャット 27

    俺と連理がおかしくなってから一週間がたつ。連理をなんとか捕まえようとしているところに静留がきて俺を座らせた。 「あのね…実はちょっと協力して欲しいんだ」? 俺が黙っていると、静留は眼鏡を拭きながら微笑んだ 「あのね…放課後なんだけどさ…」静留がそっと耳打ちし、俺は意味がわからないまま頷いていた。「大丈夫、今日を境に全部まともな方向になるから」自信満々で静留は肩を叩いた。 まともな方向? なんもかん
    にゃんこ [810]
  • クレイジーキャット 26

    大丈夫だよ その言葉に励まされるも、やはりメールも電話もない 俺と庄野がキスしてるのを見たんだろうか? 見たにちがいない。 連理は青ざめて、目に見えて具合の悪そうな顔をしていた。 「連理…」なんとか話をしようと近づくと、無言で席を立ち、消えてしまう。 もう、ダメなのか? 俺を見切ったのか…? 自分自身でさえ、見切りをつけたいくらい情けなかった。 罠だと知っていて行った。 アイツを心底嫌いなのに、ア
    にゃんこ [1,117]
  • クレイジーキャット 25

    連理は居なかった。 家にも、どこにも。俺はパニクって、ある家のチャイムを鳴らした。扉は開き驚いてポカンとしている静留が出てきた。「ど、どしたの?」もう、限界だった。 頭、悪い俺がいっぱいいっぱい考えたところで、解決できるわけがない。 慌ててなかに招き入れた静留に 今までのことを全てぶちまけた。 静留は静かに頷きながら時折、「で?」とか 「それから?」と促したり補足を求めたりしていた。話つかれて、ぐ
    にゃんこ [934]
  • クレイジーキャット 24

    「お前…」さっきまでの優しさも、理解も全てフェイクだ。 歪んだ笑みで見下ろしている…これが本物だ。 「連理が本当に好きなんだね?素晴らしい」嘲るように言い放つ。 「けど、少し…遅かったみたいだ、琉聖君」その意味がわからず、庄野を睨み付けていると、奴は笑って指をさした。 「ちょっとショックが大きかったようだよ」指の先を見る。音楽室の扉は僅かに開いていて…そこに投げ出されるように落ちているのは…連理の
    にゃんこ [983]
  • クレイジーキャット 23

    望まれて? そのうち冷める? 連理は望んでいる…? 庄野を、庄野といることを…? 庄野は更に近づいた。 見上げると、慈愛に満ちた瞳で見下ろされた。 「傷ついているね…可哀想に」普通なら 可哀想などと言われたら、俺は逆上するだろう けれど庄野の声には魔力があり、俺は気づけば泣いていた。 なんで無視すんの、連理…なんで…? そんな俺を、庄野はそっと引き寄せた。 泣いている俺の背中を撫でる…子供をあやす
    にゃんこ [965]
  • クレイジーキャット 22

    手の甲をそっと撫でられ、痺れるような感覚に俺は慌てて手を引っ込めた。 庄野は別にそれを咎めた風もなく、立ち上がった。 身長が高いわりに威圧感はない…が、俺は少し後ずさった。 庄野は優しい微笑を浮かべていた。 「あんな風に言うとはね…僕はきっと嫉妬したんだろう。君と…連理に」連理の名を呼び捨てにされた。 「君たちにヒビが入っていないといいが…大丈夫なのかな?」「あんたのしったことじゃない」俺の言葉に
    にゃんこ [1,043]
  • クレイジーキャット 21

    「やあ、来たね、吉川君」明らかに俺はどうかしている。 こんな防音の密室に2人きりでいるとは。 「大丈夫、今日は部活もないらしいし…職員室じゃ話せないこともここならね」グランドピアノに体を預け品定めするように俺を見る なぜだろう、ただの言葉もコイツが言うと含みがあるように聞こえ…淫靡な匂いさえする。庄野はピアノの蓋を開け、軽やかにドビュッシーの月の光を弾き始めた。 「ピアノを聴きたくてきたんじゃない
    にゃんこ [1,197]
  • クレイジーキャット 20

    教室に入り、着席し…授業をする為に教科書を入れようとして、ふっと手を止めた。 机の中に何かある。 一辺の紙切れ… 取り出してみると 俺を信じて 何があっても とだけ、書かれていた。 ハッと顔をあげ、連理を見る…と、連理は追い詰められた兎みたいな顔をして、何かを握りつぶす動作をした。 この紙をってことか? なぜ?俺はそれを小さく小さく折り畳み、鞄のポケットにしまった。 まるで…生き返ったようにふわり
    にゃんこ [966]
  • クレイジーキャット 19

    次の日、俺は寝れなかった体を引きずって学校へ向かった。 連理の後ろ姿を見ても 声を掛けられない自分がいた。 それでもやっぱり、と踏み出した途端 連理の横に並んだその男に気づいて…衝撃に胸を貫かれた。 連理と庄野。 軽く、自然そのものな動作で連理の肩を叩く。 仮面みたいな笑顔に、連理は初め戸惑い…それから、庄野が何かを囁いたあと微笑んだ。 俺は見つめているしかできなかった。 悔しい、とか悲しいとか…
    にゃんこ [875]
  • クレイジーキャット 18

    連理は結局、昼休みが終わってようやく帰ってきた。 顔つきはどこかボンヤリとして、髪は乱れていた。 俺は顔を背けた。 そして…連理は初めて…俺と「特別な関係」になって以来、初めて…俺に声をかけずに教室を出ていった。必ず一緒に帰っていたのに 一瞥もくれずに。 俺は悲しみよりもまず怒りが襲い、…時間が経つごとにやはり悲しみに移り変わっていった。 帰り道、静留と二人。 案外天然な静留はいつもと変わらない様
    にゃんこ [911]
 

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