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アメージング・ソルジャーの投稿された作品が32件見つかりました。
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恋愛モラトリアム 第五話 5
そんな彼等の起源は更に古くて元々、古代ギリシアの神官の出であった祖先がその神通力と魔術の腕前を買われ、当時親交のあった帝政ロマーリオの元老院議員“ミラノ大公アルキメデク”のたっての願いで専用の呪い師として仕えるために、一族総出でエトルリア(古代イタリア)の地へと移住し、そのままナポリやトスカーナ等各地へと根を降ろしていったのが始まりであった。 それから更に時代が下って今からおよそ五百年ほど前、今
アメージング・ソルジャー [697] -
恋愛モラトリアム 第五話 4
「家のお父さん、病気でね。“自分ではお前を鍛えられないからここで勉強してきなさい”って言われたの・・・」「そうなんだ、ってかさ。メリアリアのカッシーニ家ってアルベルトのカッシーニ家?」「家を知っているの?」「うん。だって僕の家、アルベルトの街のすぐ側だもん!!」「うそ・・・!?」 その言葉に、流石のメリアリアも驚いてしまうが彼女の実家、カッシーニ家は蒼太の家から程近いアルベルトの街の名士であり、古
アメージング・ソルジャー [616] -
恋愛モラトリアム 第五話 3
「そっか、お父さんに言われてきたんだ・・・」「うん、“お前は未熟だからここで勉強してきなさい”って。。一般人としても生きられるようにって・・・」「・・・じゃあ家と同じだね!!」「メリアリアもそうなの?」 エーテル学園に入学してからあっという間に半年間が過ぎたがこの間、学園生活にも慣れた蒼太は周囲とも打ち解けて、それなりに充実した毎日を送ることが出来ていたのだが、特にメリアリアとは気が合ったのだろう
アメージング・ソルジャー [628] -
恋愛モラトリアム 第五話 2
もっともこれらのカリキュラムの内、中庸科まではその内容の大半が子供達がすでに実家において習得済みの部分と重なるために特に学業に煩わされる事もなく彼等は快適なスクールライフを満喫することが出来ていたのだが問題はむしろもう一つの“学園の掟”と呼ばれる決まり事の方だ、これはオーダー候補生達が入学と同時に学園側と交わす事になる約束事であり要は、“自身の身上を容易く他人に明かしてはならない”、“他人の身分
アメージング・ソルジャー [605] -
恋愛モラトリアム 第五話 1
エーテル学園には蒼太達のような特別な血筋の人間に混じって見所のある、一般人の子息も入学してくるものの、そうと判らぬように巧妙に隠されてはいても両者の間にはある決定的な差があった。 一つ目は実施されるカリキュラムであったがクラスごとに選別されたあと、オーダー候補生達がまず何を学ぶのか、と言えばそれは人としての良心や良識、即ち道徳心である。 寓話や昔話等を繰り返し聞く事で善悪の判断が出来る心を養うの
アメージング・ソルジャー [716] -
恋愛モラトリアム 第四話 6
「はーい、じゃあね!!」「ソウタ・・・」 驚く親子とは対照的に蒼太と呼ばれた少年はホッとした表情で立ち上がると針を回収して母親と思しき人の待つ、四階へと昇って行ったがそんな彼の後ろ姿を見ながら、少女は少年の名前をポツリと呟いていた。「ソウタ、ソウタだったよね、確か!!」「う、うん、そうだけど。でも君は・・・?」「もうっ。ちゃんとお礼をしたかったのに、どっか行っちゃうんだから!!でもそっか、私も名乗
アメージング・ソルジャー [592] -
恋愛モラトリアム 第四話 5
それらをパルス加速させて共鳴させ、電気ショックの要領で経絡を刺激させるがすると程なくして母親がキョトンとした面持ちで素っ頓狂な声を挙げる。 少年の的確な治療のお陰で本の僅かな間に激痛は薄れ、立ち上がって歩く事が出来る迄に症状が回復していたのだ。「これで取り敢えずは大丈夫だよ、だけどまた再発するかも知れないから早めにちゃんとした所で治して貰ってね」「あ、ちょっと待って・・・!!」「ソウタ、ソウタど
アメージング・ソルジャー [634] -
恋愛モラトリアム 第四話 4
「どうしよう。お薬、お家に置いて来ちゃったし・・・」「ちょっと見せて!!」「あ・・・」 見ていられなくなった蒼太はそう言って駆け寄ると、指先に神経を集中させて触診を行い、持っていた携帯用の針を数本刺して気を送り込む。「あああああっ!?あ、あれぇっ!?」「えっ!?」「ふぅ・・・っ!!」
アメージング・ソルジャー [512] -
恋愛モラトリアム 第四話 3
そこまで言われて漸く蒼太も思い出したが確かにこの少女とは一年以上前に一度、街で会っていたのだがその日、蒼太は母親である綾壁ラヴェンナの付き添いで王都ダグラスの西部にある“イースタン・デパートストアー”へとやって来ていたのだ。 因みに母のラヴェンナは買い物にべらぼうな時間を掛ける人であり一、二時間町は当たり前、時折付き合わされる兄達も辟易としてしまう事もあったがしかし、最早慣れっこの蒼太は対照的に
アメージング・ソルジャー [555] -
恋愛モラトリアム 第四話 2
張り艶のある乳白色の肌に鼻筋のツンとした明るくて整った顔立ち。 たわわに実った小麦のように輝く黄金色の長い髪の毛に可愛らしくパッチリと開かれた青空色の瞳の女の子が優しい微笑みを浮かべながらこちらを見ている。(うわぁっ、可愛い子だなぁっ!!) 思わず蒼太も見とれてしまうが一方でその美少女は蒼太の顔をジーッと見つめていたものの、やがて何かを思い出したかのように駆け寄って来た。「思い出した。君、やっぱ
アメージング・ソルジャー [520]