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アメージング・ソルジャーの投稿された作品が32件見つかりました。

 
  • 恋愛モラトリアム 第四話 1

     国立エーテル総合学園は王都ダグラスの西部、セント・サントレノ平原の中心部にあって、総面積8キロ平方メートルを誇る、一大学園研究都市であった。 周囲を高い堀と各種センサー、魔法防壁に遮られた敷地内には初等科、小生科、中庸科、高精科、大学校、博士院の七つの教育機関と各種研究施設、球技の為のスタジアムやその地下に作られている室内プール、学区内総合病院に大型のディスカウントショップ、そして学生の為の寮が
    アメージング・ソルジャー [535]
  • 恋愛モラトリアム 第三話 4

     もっとも、そうやって育てられた存在の中には見事シャドウスキルに返り咲いて戦功を挙げたり、また科学や医学の道に進んでその方面で偉大な足跡を残した者も多数おり、最初は確かに低く見られていたもののしかし、現在ではそれほどコンプレックスを抱かずとも生きて行ける、一種の抜け穴的存在となっていたのだ。 だから、父親からその話を聞かされた時に蒼太は“はい、解りました”と一つ返事で頷くと、次の年の三月下旬に荷物
    アメージング・ソルジャー [324]
  • 恋愛モラトリアム 第三話 4

     勿論、綾壁家の二人の兄も同様であり、彼等は一般常識や時事問題を学ぶために便宜上、国立中央学院大学の通信制スクールに入学しているもののその実質、二人への教育は全て指導者である亮太郎に一任されていた。 これは師の見立てで幾らでも教育プログラムの内容を組み替えたり、量を増やしたりする事が出来るのだが一方で後者は怪我や病気などで自分が満足に後進を育てられない場合に多く採られる方法であり、それ以外でも蒼太
    アメージング・ソルジャー [269]
  • 恋愛モラトリアム 第三話 3

    (良いものは、持っているんだがな・・・) 改めて蒼太を見るに彼の気功や整体、そして鍼灸の腕前は兄達と互角どころか凌いですらいて現に亮太郎自身も何度かお世話になった程であり、このまま成熟すればその方面でも一家言ある人物になれるだろうとは思うものの、ただし綾壁家の技術は一般のそれとは異なっていて、あくまでも怨敵の抹殺や仲間内でのアフターケアに用いられて来た物だ、そのままでは使えない。 そこで亮太郎は方
    アメージング・ソルジャー [377]
  • 恋愛モラトリアム 第三話 2

     またやると決めたらとことんやり抜いてしまう性根の持ち主であった彼は、同時に自分が間違っていると思えば“ごめんなさい”と頭を下げられる素直さをも持ち合わせていた為に、両親や兄達からも可愛がられていた、だが。 亮太郎は迷っていた、蒼太をこのままアシハラネットワークの一員として育てるべきかどうかで頭を悩ませていたのである。 正直、蒼太にはある種の激しさもあるし見所もある、鍛えれば兄達同様、否それ以上に
    アメージング・ソルジャー [325]
  • 恋愛モラトリアム 第三話 1

     蒼太達の綾壁家は王都ダグラスの中心部より東に二十キロの郊外にあるアッテルセン山脈の麓、アルベルトの街より更に三キロ程山中へと分け入った集落にその居を構えており、そこで代々、農業を営んでいた。 もっともそれは表向きの事、シャドウスキルであると同時にアシハラネットワークの一員でもあった彼等は指令が来ればいつも命懸けでそれらに当たり、そして任務を成功させて来たし、また日頃から厳しい修練に汗を流して来る
    アメージング・ソルジャー [252]
  • 恋愛モラトリアム 第二話 4

     これにはもう一つ、当時アジアにおいて唯一の先進国であり、尚且つそれなりの影響力を持っていたアシハラを、何とか自分達の側に繋ぎ止めておきたいとの思惑もあっての事だったのであるがそれに対してアシハラ政府は皇王の聖断を仰ぐと同時に有識者会議を開催、その結果“アンナスカヤとの間にどんな軋轢が生じようとも自分達は一切、表に出ないこと”、そして“シルフィード国内における綾壁家の身分と自由の保障”、“いざの際
    アメージング・ソルジャー [363]
  • 恋愛モラトリアム 第二話 3

     だが以降も素知らぬ体で諜報活動を続けていた亮太郎の元にも徐々に事件の経過を調査していたシャドウスキルが監視の目を向けるようになって来た、MS6の動向を追っていた彼等が連中の妨害工作と、それを巡る一連の事件の関連性に気が付いて捜査を開始した為だ。「彼等を貸して頂きたい、悪いようにはしないから」 状況が落ち着くまで、取り敢えず帰国する事となった綾壁一族であったがその直前に、アシハラ皇王と政府に対して
    アメージング・ソルジャー [273]
  • 恋愛モラトリアム 第一話 2

     しかし当初は互角の様相を呈していたその戦いも徐々にシルフィード側が押され始めるが、流石にMS6は手練揃いで練度も高く、またシャドウスキルが持っていない手段、道具を次々と繰り出して来る為に度々出し抜かれる場面が見受けられるようになり、“このままでは持たない”と危機感を募らせたシルフィード首脳陣は会談が最終段階を迎えるまで、証拠書類を別の場所に移すことにしたのだ。 だがそれすらもMS6の知るところと
    アメージング・ソルジャー [328]
  • 恋愛モラトリアム 第二話 1

     綾壁の家は元々、アシハラと呼ばれる極東の島国の出身であり、彼等はそこで代々、大名達に仕える呪い師、いわゆる“修験者”の家系であった。 それ故に一族の者達は皆、精神的にも肉体的にも極めて頑健でエネルギーも高く、努力する、と言う事を当たり前のように実践出来る程高邁な存在であったがそんな彼等に時の政府より西欧列強監視の任務が与えられたのが、今から凡そ百年ほど前の事、それ以来、綾壁家を始めとする幾つかの
    アメージング・ソルジャー [364]
 

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