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管理人の投稿された作品が3447件見つかりました。
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はじまりは放課後…《6》
校門を出てすぐ、晃に呼び止められた。私と晃の付き合いは3ヶ月目に入っている。高校1年生になったばかりの春に、まあ、お互いひと目ぼれといったところか。晃は身長175?、やせて少し猫背で、サラサラ髪を肩まで伸ばしている。眉の手入れもチャンとしていて、爽やかな印象。「ジュン、どうしたんだよ? メールもくんないしよぉ」晃は手を伸ばす…それは手を繋ぐ為ではなく、私のカバンを持ってくれる為。私はカバンを手渡
剣 [4,688] -
純粋な愛?
拓海が私の上に覆い被さって来た。『美羽…ごめん。俺…』拓海の声がすごく震えていたのが分かった。『俺、美羽のこと好きだよ。世界で一番愛してる。美羽さえ居れば他に何も要らないよ…。今まで冷たくしてホントごめん…。本能のままお前に向かっていったら壊してしまいそうで…怖かった。』拓海が悲しそうに全て打ち明けてくれる姿を見て、私は自分の胸の高まりに気がついた。『そんなに私のことを?だって…あんなに私が問い
モッチー [2,482] -
はじまりは放課後…《5》
美里の部屋は二階である。私が先に、階段をトントントンと降りて行くと、階下で、たまたま通りかかった美里のママと会った。「あら、潤子ちゃん、もうお帰り? 泊っていけばいいのに」美里のママは、私と後ろにいる美里を交互に眺めて言った。「そうよ、潤子、泊れば」私は今さっき、美里としていた行為が思い出され、おまけに美里のママにバレてはないかと、背中に冷たい汗を感じた。「いいえ、明日は朝早く出掛けるから…」「
剣 [4,891] -
めちゃ好きっ?
「亀山りるなー…?亀山は欠席か?」ザワザワと騒ぐ教室で、些夜は目を閉じる。りるなのキモチを大切にしなきゃ…大事な大事な人だから。HRが終わり、休憩に入る。1‐C教室―\r「智貴ぃ〜呼び出しだぞっ★★」「……は?」あの子は確か…りるなの友達の…?「…大切な…大切なお話があります」「確か…あなたはりるなの友達…ですよね?」「はいっ。…あたし…りるなちゃんにはすっごく感謝してるんです。今のあたしがいる
もち子 [4,450] -
アサミ16
ボクはテーブルから離れた。タバコに火を着けて、ライターを床に放り投げた。「お兄ちゃんだって、ここでシてたんでしょ?」「…」「ずるい…私にばっかり」「さっきまでシてたくせに何しにここへ来たんだ」めちゃくちゃなことを言ってることはわかっている。「兄妹だよ?関係ないじゃん!」「あぁ、そうだったな!お前がそいつと一晩中やろうが、オレには関係ない。」アサミは悲しい溜め息をついた。少し目が潤んでいる。「勝手
小野 [5,147] -
アサミ15
ボクの知らないアサミ…ホテルで今ごろ…アサミの白い首筋にまとわりつく男の影が、何度もボクの頭の中でリピートする。ボクに見せたあの切ない表情で、相手を見つめているんだろうか…あぁ…あの柔らかい肌を撫でる男の手が…気が狂いそうだ。 思えばその時はもう10時…アサミが来るはずないのに、メールしたボクがバカだった…『今、向かってる…起きてる?』時計は11時過ぎだった…明日は日曜日。もっと夜を楽しんでい
小野 [4,932] -
アサミ14
かなり蒸し暑い日が続いている。ナオちゃんはドンヨリした夜空を仰いだ。「明日は雨かしら。」「そうかもね」ボクは気持ちの整理も着かないまま、ナオちゃんと付き合い始めていた。面倒臭いから、もうこのままでいいような気がし始めている。 空はもう重さに耐え兼ねて、ポツポツと漏らし始めた。天気予報よりだいぶ早い。多分、今からボクのアパートへ来てセックスする。 ボクは彼女との初めてのセックスの時に心の中を悟
小野 [4,846] -
アサミ13
アサミはうつむいて、時々上目遣いにボクを見る。「…勘違いしたら…どうすんのよ…」「え?」アサミが切ない目でボクを責める。「そんなこと言って…本当に好きになっちゃったら…どうすんのよ…」なしくずしで、今アサミを抱いてしまいたい。この白い肌…きらきらした瞳…花びらみたいな唇…なんて可愛らしいんだ…「来ない方が…良かった…余計わかんなくなってきた…」「…オレ…付き合おうって女の子がいるんだ」「…」「で
小野 [4,899] -
アサミ12
「また、土曜日、こないか?」こんな事言って大丈夫だろうか…「…どうして?」どうして?って聞かれると答えようがない。「変な事…しない?」この質問にはさらに答えにくい…「…お兄ちゃんは…私の体が欲しかったのよ…」「あ、いや…」「いいの、あの時は私もそうだったから…」「いや、…」「お酒も入ってたしね…がまんできなかったんだよね?」それは確か。でも…今は…なんか違うような気がする…どうして念を押すんだ?
小野 [4,913] -
アサミ11
「私…わかんない…」「…」お前の言いたい事と違うかも知れないけど、今ボクもそう言おうと思ってた…ボクは恐る恐るだけど、アサミをそっと抱き締めた。「アサミ…」「…」このタイミング、ズレてなきゃいいけど…兄妹なのに…なんか苦しい…アサミに恋してるんだろうか…こんなヤツに…まさか…妹だぞ?アサミは何も言ってくれない。きっとボクの一人よがりだ…「ごめん…」ボクはその手を放してアサミを解放した。「…彼氏…
小野 [4,897]