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うさこ の投稿された作品が38件見つかりました。
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手錠?
「睦又は今大事な時期だろう?進路を考える時期だ。羽衣音の体に溺れて、せっかく上がった成績を、下げてる場合じゃないだろ?羽衣音は、睦又が卒業するまでは、教師を貫くつもりだよ」 玲雄の目から、涙が溢れた。「俺は、馬鹿だなぁ…」 いつも、いつも、羽衣音は玲雄の事を考えてくれていたのに…。 羽衣音をいっぱい、いっぱい傷付けた…。「小峰先生、ありがとう…俺…羽衣音を信じるよ」「そういうことは、直接羽衣音に
うさこ [4,721] -
手錠?
「先生には、関係ないだろ?」 ぶすっとした表情で、玲雄は夏生を見た。「関係ないことはない。羽衣音は、俺の大事な親友だし。その親友を泣かす奴は、許さないよ」 眼鏡の奥の、夏生の切長の目が光る。 怒りの火が灯ったような瞳。(羽衣音は、俺たちのこと小峰に話してたってことかよ)「はは…そういうことかよ?あんたら、恋人同士かよ?」 ゴツッ… 鈍い音とともに、玲雄の体が倒れた。 夏生の拳が、玲雄の頬にめり込
うさこ [6,483] -
手錠?
(触るな!喋るな!顔、見るな!) 日に日に、羽衣音を独占したい気持ちが強くなる。 「おしおき」は、段々エスカレートしていった。 放課後の生物室での、情事だけでは、足りなくなっていた。 休み時間、トイレに連れこんで、犯したこともあった。 羽衣音を独り占めしたいのに、このままじゃ羽衣音に嫌われてしまう。でも、どうしたらいいか分からなくて、苛立って来る。「そんな、怒んないでよ。睦又」 いつの間にか、背
うさこ [6,570] -
手錠?
何度、「睦又玲雄」という刻印を、体につけても、羽衣音は、玲雄のものにはならなかった。 体を繋げただけで、人の心が手に入る訳がないことぐらい、玲雄だって分かっている。 でも、逃げる蝶々を繋ぎ止める方法は、他になかった。 羽衣音自身に、そっと触れる。 それは、熱くて蜜をとめどなく溢れさせ、快感を示しているのに…。「うぅっ…うっうぅっ…」 羽衣音が、喘ぐというより、泣いているような声を上げる。 泣き
うさこ [8,181] -
手錠?
玲雄が羽衣音に出会った時、最初はウザイと思っていた。 玲雄が高校2年で、羽衣音が新卒の新米教師だった頃―。1年前の話だ。 その頃、玲雄は学校が嫌で、大人が嫌で、授業はさぼっててという感じで、学校に来ても、1日を屋上で過ごす事が多かった。「高校生が煙草吸っちゃあいけないんだぞ!」 いつものように、屋上で煙草を吸っていたら、横からニョキっと手が出てきて煙草を取られた。羽衣音との出会いだった。 その
うさこ [8,182] -
手錠?
玲雄は、羽衣音の胸に手を延ばすと、乳首を摘んだ。「んっ…んっんっ…」 両手をネクタイで縛られているので、羽衣音は身をよじる事しか出来ない。「もっ、やめて…玲雄…放して!!」 玲雄自信から、口を放して、羽衣音が顔を上げる。 玲雄は、羽衣音の頭を掴むと、再び自信をくわえさせた。「誰がやめて良いって、言ったの?おしおきだよ」 羽衣音の目から、涙が流れた。 好きな人を、泣かせたい訳じゃないのに。 でも
うさこ [9,219] -
手錠
(あぁ、ムカつくなぁ…) 校舎の2階にある生物室の窓から、中庭が見える。 中庭では、教師と生徒の団欒のひととき。(俺のもんに触んなよ) 生物室からその様子を見てた睦又玲雄(むつまたれお)は、イラつきを抑えられないでいた。 おかしいと、思う。 男に欲情するなんて。 教師が、生徒と話してるという、ありふれた場面にヤキモチ妬くなんて。 羽衣音(はいね)を独り占めしたい。 誰にも触らせないように、何処か
うさこ [9,373] -
バッテリー
試合が終って、しばらくしてから、春日から返事が返って来た。 この前の、居酒屋で会う事になった。************ 居酒屋にやって来た春日は、儚げで今にも消えてしまいそうだった。「この前の、ホテルに行くぞ」 智佳史は、春日に耳打ちをする。「へっ…?」 戸惑う春日の手を取ると居酒屋を出て、ホテルへと向かって、歩いた。 ホテルに着くと、春日をベッドに押し倒し、キスをした。「春日は、世界一の投手
うさこ [4,319] -
バッテリー
久しぶりに、春日が登板する試合をテレビで見た。「良い球、投げれてるじゃん」 あの頃と変わらない、繊細で綺麗なフォーム。そこから繰り出される球は、早くて、力強い。 相手のバッターも、手を出せない。 無失点無出塁で抑えて、試合は進んで行く。 しかし、5回の裏、相手の攻撃のとき、異変が起きた。 初めて、敵にヒットを打たれたのだ。 それからは、ヒットとフォアボールの嵐。 味方の援護で5-0と離れていた
うさこ [4,364] -
バッテリー
止まった時間を、動かしたのは、智佳史だった。「あっ…」 春日の中の智佳史は、今精を吐き出したにも関わらず、また熱を帯だしたのであった。 智佳史が、動き出す。「あっ…やっ…」 イっても、イっても智佳史は、春日から離れることなく、腰を動かし続けた。************「マジ?俺、ごめん…何も覚えてなくて…」 全ては、酔った上での出来事。「誤らないでよ。俺は、それでも良いと思って、智佳史に抱かれ
うさこ [4,695]