官能小説!(PC版)

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うなぎの投稿された作品が49件見つかりました。

 
  • 夜鷹の床(最終回)

    「紫乃は幸せです」 お理津の腕の中で言った。膝頭に自らの股間をこすり付けながら。揺れる蝋燭の炎に照らされる中、四人の男など意にも介さぬと言った体(てい)で。 お理津もまた、この快楽の海に溺れていた。いけないと言いながらも体は求めている。無情な毎日なれど、与兵衛への想いは愛撫によって塗り潰されてゆく。人々の性欲を満たすために自分は産まれてきた。いつしか、そう思うようにもなっていた。 やがて絡み合う二
    うなぎ [958]
  • 夜鷹の床(47)

     風の匂いが変わった。過ぎ去った夏の暑さの代わりに、少しばかり高く感じられるようになった空の下、城下町に与兵衛が帰ってきた。 長屋の狭い部屋は雨戸も閉められたまま、黴(カビ)臭く澱んだ空気に満たされている。「どう言う事だ」 前を向いたまま、傍らに肩を並べる久間に声を掛けた。「どうもこうも無え。半月も前だったか、急に二人とも消えちまったんだよ」 握る拳に力が入る。「一体、何が有ったと言うのだ」「さて
    うなぎ [828]
  • 夜鷹の床(46)

     お理津にしがみ着く腕に力が籠る。顔を胸に埋(うず)めながら。「お坊さんに初めて色んな事された時私、自分の本性見ちゃったんです。いやらしくて、貞操も無くて、残酷な自分を」 己が内包する闇を知ったが故に餓鬼道。男を知らなかった頃には戻れない。だからこそ、本性のままに生きるお理津だけが、紫乃にとって生涯を共にできる唯一無二の存在。そう、感じていた。「お理津さんだって、本当は夜鷹になってる自分が嫌いじゃ
    うなぎ [937]
  • 夜鷹の床(45)

    「さ、左平次様。これ以上したらお理津さんが壊れてしまいます」「いいんですよ壊れても。ご覧なさい。この愉悦に溺れた顔」 くつくつと、妖怪の如き笑い声が紫乃の耳元を舐める。その時、お理津の腰が幾度も跳ね上がり大量の淫汁が噴射され、紫乃はそれを顔に、胸元に浴びた。茫然と背中の柔らかい脂肪に背凭れる。「さて。次はお前の番ですよ」 汗まみれの背中を冷やす囁き。「私は、まだ……慣れてませんから」「慣れるのです
    うなぎ [935]
  • 夜鷹の床(44)

    「むっ」 つるりと呑み込まれ、ひんやり。またつるりと吐き出され、繰り返す様(さま)に紫乃は楽しげ。汗とも淫汁ともつかぬ濡れようで、滑りも良し。「紫乃や。これも入れてやりなさい」 今度は胡瓜を手渡され、左平次の顔を上目遣いに見詰める。「菊座に入れるのです」 不思議そうな顔が好奇に満ちた顔へと変わる。「そ、そこは堪忍してください……」 左平次は、胡瓜を握り締める紫乃の手に、自分の手を添え包み込んだ。べ
    うなぎ [1,047]
  • 夜鷹の床(43)

    「痛っ!」 紫乃の顔が歪む。細腕でお理津の頭を締め付ける。「紫乃ちゃん……」「だ、大丈夫……です」 体を密着させるお理津は、小刻みに震える振動と熱い程の火照りを全身に感じ取った。愉悦が伝染する。乳頭が擦れ合う。「せ、狭いな。これではすぐ出てしまう」 抜いて深呼吸。気を整え再び下の壺に。二人の淫汁が混ざり合い、いよいよ滑り良し。「くっ」 お理津と紫乃が共鳴し溶け合う。そして骨が軋まんばかりに抱き締め
    うなぎ [919]
  • 夜鷹の床(42)

     二本指、怒涛。ほとばしる淫汁。仰け反り背中を浮かせる細い肢体。「逝くっ!」「逝かせぬ!」 ずばり、と、指を引き抜く。時が止まる。「まだ逝かせぬ」 ふるふると揺れる、朱火(あけび)のような肉の房、ふたつ。その色付いた果肉の間に間に、めくれた臓腑。燭台を、近付け照らせば果汁がこぼれる。この、有り様。「この女、楽しませてくれるわ」「ご、後生です。やめないで下され」「こやつばかり可愛いがってはつまらぬだ
    うなぎ [949]
  • 夜鷹の床(41)

    「その代わり、くれぐれも粗相の無ぇように……分かってるな」 その歪んだ笑顔は床に額を擦り付ける紫乃からは見えない。峰岸はすでに久間と茶屋で話して来たらしく、二人して顔が赤かった。しかしまだ飲み足りない様子で、お理津の酌も一気に飲み干す。「さて、私はこれで退散します。ごゆるりとお遊び下さい」「おお、すまんな久間。……二人とも、好きにしていいのだな」「左様で」「だ、旦那、紫乃ちゃんは……」「お理津、分
    うなぎ [792]
  • 夜鷹の床(40)

    「行っちまったねえ」 中へと戻り、しんと静まり返った部屋を眺めて溜め息。傘貼りの道具は押し入れに片付けられて、いつになく広々としている。「この先、どうなっちゃうの?」 お理津は紫乃の手を強く握った。「言ったろ。あんたは私が守るって。何も心配する事なんて、ないさ」 だが、その声は震えていた。暫くして、ぽつり、ぽつりと、庭の葉を叩く音。 お理津はその日から、毎日のように紫乃と肌を合わせるようになった。
    うなぎ [706]
  • 夜鷹の床(39)

    「あたしみたいな夜鷹を嫁になんて……悪い冗談やめとくれよ」「…………何度も言わせるな」「だって、あたしとあんたじゃ身分が……」 与兵衛はもう、何も答えなくなってしまった。確かに身分差としては結ばれる事の無い間柄ではあった。しかし与兵衛の家は下士の家で兄が家督を継ぎ、与兵衛自身は浪人と変わらぬような暮らし。祝言こそは遂げられなくとも、夫婦として暮らす事は出来よう。 お理津はタライから上がり、足も拭か
    うなぎ [608]
 

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