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ボーイズラブの官能小説に含まれる記事が1120件見つかりました。
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セタンスクレ55
「あと、どんくらいだ?」扉を開くといつになく真剣にPCと向き合っている佐木がいた。「あ、黒川さん。おかえりなさい」もうこれで完了です言うと佐木はこちらへスタスタ歩いてくる「はい」「…何だこれ」佐木が笑顔で渡してきた飲み物には(チョコレート飲料)と書かれていた「え?だって疲れた時には甘いものじゃないですか」「極端だろ!!」思わず突っ込みをいれてしまった。「でもおいしかったですよ?」飲んだのか新手の嫌
イサヤ [1,593] -
セタンスクレ54
俺だって見てた。すっげーキレるくせに真面目に頑張ればちゃんと褒めてくれる。『やっぱ出来る奴なんじゃねぇか。』俺に笑ってくれた素直に嬉しかった。あんなに理不尽に怒鳴るくせに何くそって思わせて上達させてくれる。すげー細かい事でキレるし滅茶苦茶嫌いだったはずなのにあの笑顔で一瞬に溺れるなんて俺だって見てた。だから分かった。黒川さんが佐木を特別に見てたこと。一瞬引き裂いてやろうと思った。でもやっぱり笑って
イサヤ [1,419] -
セタンスクレ53
「丸くなったって事で、いいんじゃないですか?」「…え?」「今の黒川さん、俺結構好きですけどね」「…何言ってんだ」軽くあしらって「俺、フェミニストですから」「はっ、ただのチャラ男の間違いだろ」少し安心したように笑ってね、今の俺の言葉「…原島」「はい?」気付いてよ「ありがとう」「…」そんな言葉が欲しかったわけじゃない。「どういたしまして」ただ、笑ってて欲しかったから。「所長」「ん?」「お幸せに」立ち込
イサヤ [1,481] -
セタンスクレ52
「お疲れ」「…あ、お疲れ様です」1階の喫煙所で黒川さんと鉢合わせしてしまった。「まだ帰らないんですか?」「まだ終わらねぇからな、佐木の馬鹿がミスったコピー」あ、あれね「佐木は?」「ずっとパソコンとにらみ合いだったから、休憩がてら飲み物買いに行かせた。」ああずっとあった違和感って「…何か、所長佐木に甘くなりましたね」「は?」(うわ。俺何言ってん―…っ)「…っ」慌てて振り替えると黒川さんは真っ赤な顔に
イサヤ [1,235] -
セタンスクレ51
「ん?」とぼとぼと佐木がデスクにやってきた「もう説教終ったの?」「うん、全員分刷り直してまとめろってー」「え?全部ってかなりあるぞ?」「いや、今日必要なとこだけ。後は終わってから黒川さんも手伝ってくれんの」「…へぇ」変わらないいや、微妙に変わった「それより原島。復帰してからバタバタしてて聞けなかったけどさ」「んー?って…ぅわっ」グイッと肩を引っ張られ思わず声をあげた「あのメール、何。」うおー!怒っ
イサヤ [1,156] -
セタンスクレ50
(あーぁ)「お前、さっき俺が渡した書類は?」「え?書類?」(まぁ煽ったのは俺だけどさ)「50枚くらいでまとめてたやつだよ」「あ、それならいらないと思ってシュレッダーにかけときましたよ」(そんなソッコーで)「…ここまで普通に戻れるもんかなぁ」「バカヤローーー!!」最近の社内はまた以前のように騒がしくなった「ふふ、またやってますね」なーんて若い事務員ちゃん達も楽しそうにしてる佐木が戻ってきたのだ。「で
イサヤ [1,272] -
セタンスクレ49
「…っ」「…佐木?」握力を無くしたように佐木の手から手紙がこぼれ落ちた俺はそれを拾い上げ確認する「…」ちらりと写真を確認した。赤子を抱く綺麗な顔をしたその女性は佐木によく似ている「…それ、お前じゃないか?」分かったんだろうその写真とこの短い手紙の言葉だけで本当は今でも「ずっと、お前が愛しくて堪らなかったんだな…」佐木は声を上げて泣いた。今なら痛いくらいこいつの気持ちが分かる無防備に泣く佐木を俺はた
イサヤ [1,266] -
セタンスクレ48
「見てみろよ…手紙」「……うん」…………………………?ガン見…「…えぇ?!今っ?!」「たりめぇだろ!有言実行、即!それが俺のやり方だ。」って、俺はあなたじゃないんだから…なんてひとなのこの人?何様なの黒川サマですね、あぁ、そうね。やだなぁ、誰かいる前で………まぁ、この人なら別にいい。重い腰をあげて黒川さんに脱がされたスウェットをまさぐるケツポケットにそれはあった。「…ありきたり。」古い手紙には元気
イサヤ [1,168] -
セタンスクレ47
まるで予言者にでもなったかのように「……俺…コンビニ行ってたって言ったでしょ?その前に出掛けてたんですよ」俺は佐木が何故涙を流したのか分かった気がした「…朝、知らない人が来て…誰だと思います?」佐木は無感情に眉ひとつ変えず天井を見つめながらぽつりと言った「"母親の再婚相手"」「…知らなかったのか?」「そりゃ16から音信不通ですから。いつからとかも聞かなかったし…いきなり何の連絡も無しに現れて、へー
イサヤ [1,204] -
セタンスクレ46
女にだらしない父親は愛人を作って家を出た母の態度が豹変したのは多分それが原因。母親が俺を殴るのは仕方ないと思った。愛情の裏返しの暴力だなんて現実逃避。もうガキじゃない。ちゃんと分かってる。母親は親になりきれないただの可哀想な女だった受け止めたくなんてなかったけど「…痛いか…?」黒川さんが俺の胸の傷をそっと撫でた…イってから結構時間経ったのにピクンって反応してしまう。(我慢、我慢…)「…ううん。もう
イサヤ [1,422]