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ボーイズラブの官能小説に含まれる記事が1120件見つかりました。
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それぞれの明日 7
俺の意識が戻ると警察が事情聞きにきたり、取り巻きが見舞いにきたりとワラワラいろんな輩が来やがるようになった。 面倒くせーのは、自称俺の彼女で、奴は泣きながら心配だったとかほざいてるけど恐らく…殆ど確信してるが、見舞いに来てなかったんじゃないかと踏んでるww だって俺に「お手洗いどこにあるの?」なんて聞くんだぜ? 知らねえっての。 バカ女が!取り巻き連中に涙でうるうるした目で、媚び売って…「あたし
にゃんこ [1,697] -
それぞれの明日 5
からかうのはほどほどにしといて、俺は里親どもが教えてくれない情報を仕入れた。 「へえ、早川サン死んじゃったの?バカだね〜…まあ、生きてても人を刺しちゃったら人生おしまいだしな」「お前がそこまで追い詰めたんだよ。…確かに早川先生だって悪いけど。人はみんなお前みたいに強いわけじゃないんだよ?」出た、悠のお説教。 やんわり怒る悠と違ってお隣さんはかなりショックを受けてるなあ。 無理もないか、学校の俺し
にゃんこ [1,398] -
それぞれの明日 4
と、誠司とやらがふいに悠の手を取った。 男同士で手を繋ぐか?普通しねーよな。 振りほどかないとこみると… へえ〜、そうか! そういうことかww! だから誠司君は俺を睨んでるわけね? で、悠はオロオロしてる、と…目覚めたばっかでヘビーな状況に置いてくれんじゃん、悠ww! 「あっそ。ま、お前がそういうなら普通にさせてもらうぜ?そいつが余計なこと言ったくらいで元々どーにもなんねえけどな」ニヤリと笑うと
にゃんこ [1,473] -
それぞれの明日 3
うざいオバハンもオッサンもいないある日の午後。暇にしてると足音が聞こえてきた。「アキヒト…」病室の戸が開く音。 静かに、俺の名前を呼ぶ声がして努力のすえにそっちを向いた。 「よ」最小の挨拶。 入り口で固まってる悠に、笑って見せた。 なんだよ、あの顔ww。 でけえ花束だな〜、いらねーけど。 つうか置くとこねえし。 学校関係者やらなんやらで花だらけの病室に圧倒されたように立ち尽くしている悠は、ようや
にゃんこ [1,531] -
それぞれの明日 2
それから数日間で、俺はようやく自分がどーゆー状況か理解した。 そうだった。 俺は刺されたんだった。 誰だ…えーと、ほら、あ、そうそう、オバハン先生に刺されたんだ。 …。 「悠は?…ねえ、悠は無事なの?」自称俺のかーちゃんに聞くと悠は無事らしい。 人の心配より今は自分の心配をなさいね、とかクドクド言われて殊勝な顔して大人しく頷く俺。まだ疲れてるから芝居もかったるい。 つい、乱暴な口調になりそうだか
にゃんこ [1,770] -
それぞれの明日 1
眩しい! 突き刺さってくるような光だ。 だから俺は一瞬目を開けてすぐまた閉じた。おかしい。 閉じてみても暗くなるだけで、草原も空もない。 …仕方なく、また開けた。…まあ、さっきよりゃマシかな。 瞬きを繰り返し、さっきまで軽々と走り回っていた体が重たいことに気づいた。 チッ、なんだよ。 悪態をつこうにも声が出ねえ。 体が動かない。 …うらあっと気合い入れて右手を挙げてみた。 これだけで相当疲れる。
にゃんこ〜三部作のラストになります(>_<)長々長々長々長々本当にスイマセン〜! [1,959] -
歩く、歩く 完
「行かないですよ、どこにも。ね?だから…」張り詰めていた糸が切れたみたいに先輩は泣き出した「アキヒトが帰らないのは幸せだから。現実より、あっちの方が幸せだから。僕は生きていてここにいるのに。僕ね、君とこういう風になりたくなかった。だって、君だって、いつ失うかわからない…ぼ、僕を置いて…消えてしまうかもしんない。僕はもう…大切な人を失いたくない」俺は抱き締めた。強く強く強く。 怖がりなのは同じだっ
にゃんこ〜長っ々ライアーから読んで下さっている寛大な皆様ありがとうございました。あ、あと一部で完全に終わりますゆえ、ご辛抱下さいまし…m(__)mニコマーク・ダメマーク共につけて下さった方、感謝です〜★ [1,156] -
歩く、歩く 22
不思議なことに先輩は全く怒ってなかった。 むしろ少しスッキリしたような顔で俺に笑いかけてくれる。 なんか吹っ切れたような、清々しい顔で。 ベッドでふざけあって、小学生みたいに馬鹿笑いしたあと、俺は恐る恐る先輩の肩に手を回した。拒絶が怖い。嫌われてもいいと開き直っていたのに、こんな笑顔みたら欲がでるダメな俺。 愛しい、愛しい、愛しい!先輩は引き寄せられるまま俺の肩に頭を載せた。 幸せな沈黙のあとに
にゃんこ [1,233] -
歩く、歩く 21
んっ… 切ない声でイッた先輩のを飲み下して、見下ろした。 放心しちゃってる先輩の、うっすら汗かいてる額を撫でると僅かに目を見開いた 「…誠司…君」「なんですか?」にっこり笑って、深く屈んでキスを。 どうせ嫌われちゃうならしといた方が得だしね…。 「…もしかして…あの…ぼ…僕の…ンダノ?」?? キスで目覚めた俺の姫は起き上がってなんかゴニョゴニョ言ってる。 「なんすか?聞こえない」はだけた上半身
にゃんこ [1,443] -
歩く、歩く 20
「ハッ…ン…」圧し殺した声。二人の吐息…衣擦れの音。 先輩のことしか見えない。先輩のことだけ考える。 先輩もそうならいい。 指で先輩の感じる所を探し当てる。 のけぞる背中、喘ぐ唇…。感じてるってわかることが一番感じる…。先輩が可愛くて可愛くて仕方なくて。「誠司…おかしいよ…」先輩の舌が、俺のと絡んで一つになる。 溺れている人が何かに掴みかかるような必死さで俺の背中にしがみつく。 「おかしいならそ
にゃんこ [2,016]