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その他の官能小説に含まれる記事が1517件見つかりました。
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夜鷹の床(25)
老僧自身もが信じられないほどの激しい動きであった。ともすれば、この娘から若さや力を注ぎ込まられているのでは無いかと思えるほど。しかし、それは紫乃も同時に感じていた。子宮から流れ込んで来る気のようなものが全身に行き渡り、信じられないほど体が熱くなる。全ての神経が研ぎ澄まされ、今なら頭を撫でられただけで気をやってしまいそうである。「あっ、んっ、逝っ……ちゃう」「かぁっ!……ふっ!」 熱い精汁が放たれ
うなぎ [819] -
夜鷹の床(24)
「案ずるな。生娘の小水は甘露水と言うてな、清らかなる物なのじゃよ」「はぁ、はぁ、はぁ……」 ぐったりとする紫乃。しかし彼女の心は浮遊し、視界の先の極楽図にあった。ぬるりと印金が尻から抜かれた時、開花した菊より恥ずかしげに空気が洩れた。「屁も良い」 紫乃にとって絶えず笑顔を見せてくれる老僧は、何もかもを赦してくれそうな、そんな気がした。「どうじゃ。筆下ろしをこの生い先短い老僧にさせてくれぬか。儂にと
うなぎ [815] -
夜鷹の床(23)
本尊である木彫観音像の前で、淫靡な音を立てる。紫乃は仰向けに寝かされ、膝を折り曲げた足を抱えるように持たされていた。大事な所が天井絵の極楽図に向けられている。節くれ立った皺だらけの指が、湿り気を帯び始めた縦の筋をなぞらえ、その度に紫乃は小柄な身を震わせていた。「桜色の割りには、よう濡れるのぉ。煩悩汁にまみれておるわい」 老人相手ゆえの気の弛みかも知れない。いつしか紫乃は脳天を突き抜ける快感に溺れ
うなぎ [872] -
夜鷹の床(22)
紫乃はここに来て後悔した。やはり怖い。棒立ちのままただ俯いていると、見かねた老僧は口を開いた。「何も案ずるでない。儂はもうこの歳じゃから、勃つもんも勃たん。ただ老い先短いよって、若い身体を拝みたいだけじゃ」 そうは言うものの男の前で裸になるのは恥ずかしい事に変わり無く、帯を解く手が震える。やがて蝋燭の灯に細い足が浮かび上がった。目の前で胡座をかく老僧の顔は近い。「ほうほう、肌が絹のようじゃな」
うなぎ [640] -
夜鷹の床(21)
風に吹かれて葦がざわめく。そのざわめきの中に行為の一部始終を覗き見ていた目があった事に、お理津は気付かなかった。後を追って来たにも関わらず、よろよろと河原を後にする彼女を見送るばかりで、最後まで声を掛けられずにいたのは紫乃。与兵衛の部屋で一人じっとしている事が、申し訳なくもあり嫌でもあった。「何してんだろ。私」 まるで強姦のような交わりは紫乃にとっと衝撃だった。そこまでして得る金子は雀の涙で、そ
うなぎ [697] -
夜鷹の床(20)
ずるり、と、果てた肉片を抜かれると同時、開きっぱなしとなった性器より白濁が溢れ出る。上下に波打つお理津の腹に、投げ棄てるように銭。「おめぇ、なかなかの名器じゃねぇか。また見掛けたら頼むぜ」 下帯を締め直し男は去って行った。生い茂る葦の中に残されたお理津は、まるで捨てられたハギレのよう。ぼんやりと仰向けのままにいれば、茜色の天高く青鷺。畜生道に墜ちた身からすれば、なんと空の高きことか。底無しの夕空
うなぎ [788] -
夜鷹の床(19)
「旦那」 声を掛けたのは釣糸を垂れる一人の侍。ちらりとお理津の方を見るが、すぐに川面へと視線を戻す。「釣れなさったかい?」「ふん、からっきしさ」「だったら帰る前にあたしなんか釣ってみたらどうだい?」 男は再びお理津を見た。落ち窪んだ目で足元から顔に掛け、値踏みするかのようにゆっくりと視線を動かす。――釣られるのは、あんたの方だよ―― お理津は笑みを浮かべながら、餌をちらつかせるように袂を捲って見せ
うなぎ [776] -
夜鷹の床(18)
夕暮れ迫る武家屋敷の一角。久間の屋敷の庭から、気合いの篭った声。「何かあったんか?」 答えずに柄を握る手に力を込める与兵衛。「お前が俺んとこで刀振るなんて、何年振りかなぁ」 鈍く輝く青白い刀身は空中で静止したまま微塵も動かない。与兵衛もまた目を瞑り、水を打ったような心。やがて背の高い庭木が風に揺れた、その瞬間。雑念を断ち斬るように気を込めた一閃は、青臭い風を両断した。「腕が鈍った」「傘なんぞ貼っ
うなぎ [683] -
夜鷹の床(17)
叫んだのはお理津であった。「体売るなんて、軽々しく口にするんじゃないよ!」「お前はいいから服を着ろ」 素っ裸で仁王立ちするお理津の姿が、そこにあった。与兵衛にしてみれば目の遣り場に困る。「好きでも無い男に抱かれんのが、どんなに辛いか。だからあたしは、こんな風になるしかなかったんだ。だからあんたには、あたしみたいになって欲しくないんだ」「お理津さん……でも、私……」 目に涙を浮かべるお理津に、狼狽
うなぎ [641] -
夜鷹の床(16)
ここまで濡れた事も、これ程快楽の波に襲われた事も無かった紫乃。自らの股間を弄る指は激しさを増すばかりで、止まらない。お理津もまた、ここまで太いものを、これ程奥まで挿れられた事が無かった。またそれは、一種異様な光景でもあった。 ガラリ、と、突如開け放たれた戸板に、二人は跳び上がる。「お前ら、何してやがる!」「きゃぁぁっ!」 叫んだのは紫乃。お理津から腕を引き抜き、剥いだ布団にくるまる。現れたのは他
うなぎ [702]