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悪魔っコと僕

[1753]  ウグイ  2006-04-24投稿
さぁ、自殺しよう。

お誂えむきに自室の柱にロープをくくりつけた僕は、太い縄を輪っか状にしたものを首にかけた。

ああ、思い出してみても最悪の人生だったな。

学校にいけばジャ○アンキャラに虐められ、自室に引きこもれば母さんに怒られ……つーか、何しとんじゃこらー、ってな感じに学校より数倍ひどい有様に逢わされる。

早くに父親を事故で亡くしたからか、母さんは人一倍僕の躾……というか全般的に厳しかった。
一度、僕が家出すると言った時なんか「それじゃあ、達者でくらせよ」と煙草を吹かしながら僕を見送った程の親だ。

ああ、不幸な星の名の元に産まれた僕。

神様、次、輪廻転生するときは金持ちで優しい友達と、息子に優しい母さんの元に僕を転生させて下さいな。

両の手を合掌させ、神に祈る様なポーズを取る僕。

「さよなら、現世……ようこそ来世」

半ば意味不明な台詞を口走った僕は、首にかけたロープに目を向けた。

いざとなると、やっぱ怖いモンだな。
やっぱやめとく?
いやいや、僕はもう現世にはこりごりなんだ。

よし、死ぬぞっ!

せー―………のっ!

「まだ死なないの?」

数瞬、僕は反射的に声が聞こえた方に体を向けた。
うん、それがいけなかった。

体ごと声が聞こえた右に向けた事により、台座から足を踏み外した僕の首に巻き付けたロープが地球の重力に従いおもいっきり締まった。

「へぶぅっ!」

かえるがトラックに敷かれた様な短い声が僕の口から漏れた。

「おお、完璧に締まってるね。大丈夫、大丈夫……もうすぐで魔界直行コースの列車が迎えに来てくれるから」

僕の右側でしゃがみ込んで、太腿にのせた右の片手で顎を支えながら楽しそうに笑い……苦しむ僕を見つめていたのは、見たこともない赤髪の少女だった。

少女は猫の様に丸い目と、小さな鼻、柔らかそうな唇を、整った輪郭の中に持ったいわゆる美少女だった。

――クラッ――

やばい、脳に酸素が。

あっ、ホントに死ぬ。

「ちょっ……これっ……縄……」

必死に首にかかったロープを指差しながら、かすれる声で僕は少女に助けを求めた。

「んっ……縄?」
少女は首を傾げながら僕に近づくと、せーのっで僕の下半身を下に引っ張った。
「ほげぇっ」

感想

  • 573: 作者、ウグイです。 感想、応援、リク等あれば書き込んで下さいな [2011-01-16]
  • 584: 自殺小説なんか書くなよ!書くなら官能小説を書けよ! [2011-01-16]
  • 585: 作者、ウグイです。 584の方、私の文章で不快にさせてしまった様で申し訳ございません。 確かに、この文だけならば自殺の事を書いているだけの小説にとられても仕方ありません。 しかし、この『悪魔ッコと僕』は一話完結物ではなく、ストーリーがある官能物にしたいと言う私の考えがあり、そのために内容を一話で上手く伝えきれずに終わってしまっただけで、この後の話も用意してあります。 584さん、不快な思いさせてしまい申し訳ありません。 そして貴重なご意見ありがとうございました。 [2011-01-16]
  • 587: つまらん [2011-01-16]
  • 595: 分りました、良いですよ。頑張って書いて下さいね。応援してます(^O^) [2011-01-16]
  • 605: 作者、ウグイです。 595さん、ご理解、誠にありがとうございます。 これからは焦らずに、文章をまとめならが書いていこうと思います。 この様な駄文の小説に目を通して頂き、尚且つ意見を述べて貰い、ありがとうございました。 [2011-01-16]
  • 609: 駄文とは思ってないですし、一所懸命書いてるのが分かるから応援したいと思いました。期待してますよ、頑張って下さいね(^O^) [2011-01-16]

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