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セピア色の予知夢?

[3012]  高橋  2010-05-19投稿
【恭子、唐津、瀬戸物だよ…だから腐食しなかったんだよ…】
ハンカチで丁寧に拭きながら聡が言う
【ぅわあ、綺麗!キラキラ光って!ありがとう聡…15年経って!】

横で聡はポケットから細長い箱を取り出した。
ネックレスを取り出すとテニスラケットの柄の先端の楕円の穴に鎖を通した
【恭子、向こう向けよ】
私が背中を向ける…。
【これで守れた!長かった!やっとだ!青春の約束が!ゴメンな恭子!】

【ありがとう聡!…でも…ここじゃいや!静かなとこがいい……】
私が言うと聡は真剣な顔で私を見つめる……。
【…恭子…】
【もう大人よ…私たち…ここじゃ…イヤ!…】
【そうじゃなく…恭子】
【あの日の約束でしょ…私はあの日に帰る!聡は帰らない?】

【行こう……恭子!】
聡は車をスタートさせた
暗い助手席で聡に気づかれないように左手の指輪を抜いてバックに仕舞った……。
やはり、予知夢だったんだ!いいんだ、帰って隆に恩返しをするんだ!…だってこれも含めて同窓会なのだ。参加を認めたのは隆なのだ。

【俺…初めてだった!】
聡がポツリと呟いた。
車は国道に出た。
【…私だって…。でも今は違う。…いい?…】
【当たり前じゃないか!まだ独身と言っても…俺だって童貞じゃない】
【不思議な感じ。バージンのつもりだけど…聡となら私…】

【俺となら…なによ?】
【激しいかも。そうなったら恥ずかしいな…】
【15年の経験を披瀝し合おうじゃないか…ところで旦那さんはお幾つ?】
【…35…】
【35才か…2才若いところを見せてやる!】

【…あの日のこと、聡は気にしてるけど…今考えれば…無理もない気がする。…私、まだ準備も出来てないのに…いきなりなんだもの…】
【もう言うなよ!顔が赤くなる!見てろって!】
【期待していいのね聡】
【スケベな33才人妻のテクニックも期待してるよ】
【OK!惜しみなくね】
車は国道沿いのホテルへと滑り込んで行った……

【何処にする、恭子…】
タッチパネルの前で聡が尋ねる【最上階がいい!景色が良さそうだから。あんまり来たことないの!こういうホテルは…】
エレベーターが止まったのは 12階の広い部屋だった…。
【ぅぁエッチなお部屋】
私は思わず声を上げた!
約半分が浴室だ。大きな浴槽の他に中吊りの透明の浴槽がもうひとつ。
透明の台座のブランコ…
ベッドの四方は総鏡張り


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