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扉の向こう側?

[1772]  日和  2010-05-25投稿
『……じゃ、どうしたらいいんですかっ?!』

そろそろ解放してほしい。その憎たらしい微笑みから―。

『まぁそんなに怒るなって♪可愛い顔が台無しだよ?!』

なっ…?!

思わず席を立ち上がる。
冗談じゃない。俺だってこんな顔 望んだわけじゃないし!誰が好き好んでこんなヤツと一緒にいるかっ―\r

おもいっきり睨んでやると。

まぁまぁ♪

そう言いながら ウエイトレスさんに軽く合図なんかしてる。




『ご、ご注文はお決まりでしょうかっ?!』

…なんとも歯切れの悪い(笑)テーブルに来たウエイトレスさん。歳は俺と同じくらい、かな?(若干、幼く見える俺と比べても…涙)
歯切れの悪さは何だ?!と見ていると…。

まさに今注文しようとしているコイツにみとれていた―。

『えっとね、コレなぁに?』“コレ”とさっきまで俺が飲んでいたカップを指差す。 今は空っぽなんだけどな。

『えっ、ホ、ホットミルクでございますっ!』

“ございます”って…(苦笑)。

『(笑)じゃぁ、それ1つ、と……』

『と…?』

続かない注文にウエイトレスさんが聞き返す。

ふと、顔を上げると男と目があった。その後ろからウエイトレスさんまで。

『えっ…お、俺?!』

こっちまで歯切れの悪さがうつってしまった。

『そうだよ?何飲むの?またホットミルク?(笑)』

『カフェオレ…ホットで。』

笑われたのが悔しくてちょこっとだけ苦くした。なんというか、ちょこっとだけ大人の味だ…。

『かしこまりましたっ!すぐにお持ちいたしますっ』

そう言い終わらないうちにバタバタと奥に戻るウエイトレスさん。なんだったんだろうな?なんて、コイツは呑気なこと言ってる。

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