悪戯は偶然に…(1)
これは、私の身に起きた偶然の出来事である。
私は 28歳の専業主婦。
三歳の娘が一人居る。
家族は主人と三人に義父との四人暮らしだ。
義父母とは別々に都内で暮らして居たのだが、義母の急な逝去によって主人の実家に戻り同居を始めた。
もう、三年になる。
義母は乳癌が転移して46才の若さで逝った。
主人は都の職員で、今は出先機関に勤めている。
義父もまだ51才で会社勤めであり、毎朝、主人と義父を送り出し、子供を保育園のバスに乗せれば、午後の4時に娘を保育園バスに迎えに行くまでは自由な時間となる。
生活そのものに何の不満もない。
義父が毎月、食費だと言って 10万円をくれると言い、私が、では家賃として 3万円お払いしますと言うことで、差し引き 7万円を受けとっている。
結婚して5年、私は真面目な主婦だと自負していた。
もちろん、性生活はマンネリ気味でストレスは無いと言えば嘘になるが。
だからと言って、他の男と遊んだことなど無い。
娘を送り出した後、親友の芳子とお茶を飲み、ダベルのが唯一のストレス解消方法だ。
芳子の家は電車でふた駅程離れた距離にあった。
主人は雨降りなど困るだろうと言って、ホンダの軽自動車を買ってくれていたから、芳子とは家に行ったり、途中で待ち合わせてファミレスで食事することもあった。
楽しい時間だった。
芳子が家に来ることもあった。
ところが…ある時期から芳子との関係が違う方向で進み出したのだ。
多分、あの日からだ、と思い当たることがある。
雨が降っていた。
娘をバスに乗せず、保育園まで私が車で送ったのだ。
保育園で車をターンさせながら芳子に携帯をかけたのだ。
雨降りでもあり、洗濯もする気にならず時間を持て余したからだ。
…家においでよ…と言う芳子の声に、そのまま芳子の家にハンドルを切ったのだった。
芳子とはファミレスでは出来ない主婦の下ネタ話も、互いの家ではする仲ではあったが、その日、芳子もストレスがあったのかも知れない。
「ねえ、暁子、セックス、満足してる?」
といきなりコーヒーを入れながら聞いて来たのだ
「何よ、急に!さては芳子、溜めてるな」
私が言うと芳子は端正な顔でニッと笑って、
「溜めてる、というか、暁子…これ、見て!」
DVDのボックスから一枚を取り出し、デッキにセットして、液晶テレビのリモコンをプッシュした。
私は 28歳の専業主婦。
三歳の娘が一人居る。
家族は主人と三人に義父との四人暮らしだ。
義父母とは別々に都内で暮らして居たのだが、義母の急な逝去によって主人の実家に戻り同居を始めた。
もう、三年になる。
義母は乳癌が転移して46才の若さで逝った。
主人は都の職員で、今は出先機関に勤めている。
義父もまだ51才で会社勤めであり、毎朝、主人と義父を送り出し、子供を保育園のバスに乗せれば、午後の4時に娘を保育園バスに迎えに行くまでは自由な時間となる。
生活そのものに何の不満もない。
義父が毎月、食費だと言って 10万円をくれると言い、私が、では家賃として 3万円お払いしますと言うことで、差し引き 7万円を受けとっている。
結婚して5年、私は真面目な主婦だと自負していた。
もちろん、性生活はマンネリ気味でストレスは無いと言えば嘘になるが。
だからと言って、他の男と遊んだことなど無い。
娘を送り出した後、親友の芳子とお茶を飲み、ダベルのが唯一のストレス解消方法だ。
芳子の家は電車でふた駅程離れた距離にあった。
主人は雨降りなど困るだろうと言って、ホンダの軽自動車を買ってくれていたから、芳子とは家に行ったり、途中で待ち合わせてファミレスで食事することもあった。
楽しい時間だった。
芳子が家に来ることもあった。
ところが…ある時期から芳子との関係が違う方向で進み出したのだ。
多分、あの日からだ、と思い当たることがある。
雨が降っていた。
娘をバスに乗せず、保育園まで私が車で送ったのだ。
保育園で車をターンさせながら芳子に携帯をかけたのだ。
雨降りでもあり、洗濯もする気にならず時間を持て余したからだ。
…家においでよ…と言う芳子の声に、そのまま芳子の家にハンドルを切ったのだった。
芳子とはファミレスでは出来ない主婦の下ネタ話も、互いの家ではする仲ではあったが、その日、芳子もストレスがあったのかも知れない。
「ねえ、暁子、セックス、満足してる?」
といきなりコーヒーを入れながら聞いて来たのだ
「何よ、急に!さては芳子、溜めてるな」
私が言うと芳子は端正な顔でニッと笑って、
「溜めてる、というか、暁子…これ、見て!」
DVDのボックスから一枚を取り出し、デッキにセットして、液晶テレビのリモコンをプッシュした。
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