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悪戯は偶然に…(12)

[6277]  専業主婦  2010-05-27投稿
車はウインカーを点けて国道に出た。
「そうですね。名前は…部長は部長でいいですね、部長!」
「サイトでもあるしね…だけど私を部長と呼ぶなら君は社に戻れば課長じゃないか。君は課長でいいよ。女子社員と不倫しているようで燃えるなあ」
「では、部長さんと課長さんと言うことで。私達は結婚してますから女子社員と言われると恥ずかしいです…」
「ああ、それは失礼しました。こう言う付き合いは人妻さんの方が数段楽しいですからね。何というか旦那さんからエキスを貰ってると言うか、身体に脂が乗っているのがいいですよ。欲を言えば…若干欲求不満気味の人妻さんと燃えるのが楽しいですよ。その点、如何ですかヨッコさんアッコさん」
「…満足…してたら…ここにいません…私達…」
それまで黙っていた芳子が突然、言葉を吐いた。
「それは、楽しみですね!相互の利益が一致したことになる!なあ課長!」
「はい、こんなお美人の奥様二人が見つかって良かったです」
「なんだよ、課長。もっと喜べよ!……ヨッコさんアッコさんね、部長と課長と言っても年は殆ど変わらんのですよ。二人で思い切り欲求不満を解消してあげますよ。なあ課長、どっちがどれだけ奥さん方を悦ばせるか競争だね」
「部長には負けるかなあ…でも、無礼講ですよ。ヨッコさんもアッコさんも、弱点というか…どんなセックスが好きか判れば責め所も判るんですがね」
「その場所を探し出すのが楽しいんだよ。そんなことは奥さん方も企業秘密だよ、ねえ奥さん!」
と部長が後部席の私達に言う。
私と芳子は顔を見合わせて笑った。
車は国道を走り続けて都市高速のランプの手前のホテルに滑り込んだ。
最後の最後の勇気を振り絞った…
二人の後を芳子と私は手を繋いで歩いた。
エレベーターを降り、着いた部屋は広かった。
「えっと、先ず風呂に入ろうか…課長、私は…」
「あっ、ええ!ヨッコさん、アッコさん、どちらに…部長がお選びに…」
と課長が戸惑う。
「私が選ぶと言っても、レディに失礼だろう。途中で代わるんだろ、相手。じゃあ、不公平のないように、こうしよう!奥さん方の生年月日は私は知らない!年上の方!一日でも!最初に私と絡もう
…お風呂を入れてくれませんか。一緒に入りましょう」
私にバックを預け芳子が黙って浴室に向かった。
芳子も腹を決めたようだ
「アッコさんの方がお若いんですね」
「はい、二ヶ月とちょっとですけど…」

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