君の声がきこえる 1
昨日までは普通だったんだ
俺、嘉川陸斗…18歳。
こんなアイドルみたいな自己紹介の仕方、本当はしたくない。
大体、誰に自己紹介しているんだ。
今日は日曜日で、布団でゴロゴロしてるとゆーのに。
それなのにしてしまう。 というか、俺の生活全般が誰かに操られているようだ…と感じる。
そう。
これは世に言う
「心霊現象」
とゆうやつではなかろうか
だって、なんかおかしい。
見られている気がする。 誰に、と言われても気がするだけだから解るはずもない。
仕方ないから布団から這い出して、出かける支度。 これも、そうしないとつまらないから、的な誰かの思念を感じる。
俺、おかしいのか??
着替え終わった俺は愕然としていた。
「なぜだ…」
鏡には、しっかりと学ランを着ている俺がいた。
日曜日だぞ。
しかも、夏服に変わってんだぞ。
なのに、俺は…暑苦しい学ランを着ている。
学ラン萌え。
そんな一文が頭を過った。ゾッとして振り返る。
誰だ?
誰の声だ?
だが俺の目に映るのはいつもの散らかった俺の部屋があるばかりだ…。
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