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歩く、歩く 完

[1156]  にゃんこ〜長っ々ライアーから読んで下さっている寛大な皆様ありがとうございました。あ、あと一部で完全に終わりますゆえ、ご辛抱下さいまし…m(__)mニコマーク・ダメマーク共につけて下さった方、感謝です〜★  2010-07-28投稿
「行かないですよ、どこにも。ね?だから…」
張り詰めていた糸が切れたみたいに先輩は泣き出した「アキヒトが帰らないのは幸せだから。現実より、あっちの方が幸せだから。
僕は生きていてここにいるのに。
僕ね、君とこういう風になりたくなかった。
だって、君だって、いつ失うかわからない…
ぼ、僕を置いて…消えてしまうかもしんない。
僕はもう…大切な人を失いたくない」
俺は抱き締めた。

強く強く強く。

怖がりなのは同じだったんだね、先輩。
大丈夫、俺は貴方のそばから離れません。

ぐすぐす鼻ならして、小さい子みたいに泣きじゃくる愛しい人。

嘉納先輩はバカだ。
前言撤回してやる。

俺はあんたの代わりはしないよ。

俺は俺として、この人の傍にいる。

絶対に離さない。
あんたが目覚めても、この人があんたを愛していても諦めない。

先輩は赤い目をして、ニコッと笑った。
「男同士とかはいいやって思っちゃうのは投げやりかなあ…」

俺は吹いて、先輩の額を弾いた。

「初めから、んなのどーでもいーんだよ、先輩」

俺は先輩の傍にいて

一緒に歩く。

ずっとずっと、一緒に歩いていく…。

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