俺の生きる意味 5
翌日。
俺は親に連れられ、病院に行った。
行くといろんな検査をされた。
検査が終わり、結果を待ってる間病院内をうろうろしていた。
病棟の角を曲がろうとしたら
ドンッ!!
俺は誰かにぶつかり、尻餅をついた。
『ってぇー』
「すまない。大丈夫か?」
顔をあげると白衣を来た男が手を差し出していた。
『あっ、はい。』
俺はその手に捕まり、立ち上がった。
そして、目の前の男を見る。
身長は180ぐらい。黒髪だがボサボサでせっかくの整った綺麗な顔が台なしだ。しかも、目つきが悪く本当に医者なのか疑いたくなる。
が、ひとまず礼を言う。
『ありがとうございます。』
軽く頭を下げると
「へぇー文句言ってくると思ったんだけど、一応常識あるんだ。」
(…一応??)
その一言にイラっときた。
『人に常識って言う前に自分の頭どうにかしたら?せっかくの顔が台なし。』
その言葉にキョトンとしていた男は
「こりゃー失敬。」
と言いながら髪を手で整えた。
「では。」
右手を軽くあげ、俺の横を通りすぎた。
が、途中で振り返って
「君、怒った顔可愛いね。」
そう言って、笑った。
その笑った顔が無邪気に笑う少年のようで少しドキッとした。
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