それぞれの明日 25
嘘をついたり、駆け引きしたり。
そんな俺を今日、計らずもクリスマスイブだという今日だけは封印しよう。
俺はちゃんと圭を見つめた
「本音で話せるのは…あんな出逢い方して、そんな風になったのは…多分、まともじゃないだろ?
でも楽しかったよ。
正直、お前がいないと物足りない。
悠とも違うな。
とにかく…会いたくなくて会いたかった」
圭は笑った。
「悠に聞いたよ。俺を不幸にしちゃうかもしんないから会わないようにしたってさ…」
「まあな」
「そういう気持ちが…お前にあるとは思わなかった」
俺もね。
圭は俺の頬に触れた。
柄でもなく狼狽える…顔には出さないが。
いや、見透かされてんかな
「この先、俺はお前が受けてきた傷は癒せない」
ああ。
わかってる。
「けど、そばにいて…受け止めることは出来る」
「悠みたいに?なら俺は…いい。やめとくよ…」
圭は眉を片方あげた。
何で?というように。
「お前に誰か大切な人が出来て、俺はその時また一人になるから。
だから、そういうのはもういらない」
頬に触れていた手が、俺の向きを変えさせた。
圭と向き合える心境じゃねーのに。
そんな俺を今日、計らずもクリスマスイブだという今日だけは封印しよう。
俺はちゃんと圭を見つめた
「本音で話せるのは…あんな出逢い方して、そんな風になったのは…多分、まともじゃないだろ?
でも楽しかったよ。
正直、お前がいないと物足りない。
悠とも違うな。
とにかく…会いたくなくて会いたかった」
圭は笑った。
「悠に聞いたよ。俺を不幸にしちゃうかもしんないから会わないようにしたってさ…」
「まあな」
「そういう気持ちが…お前にあるとは思わなかった」
俺もね。
圭は俺の頬に触れた。
柄でもなく狼狽える…顔には出さないが。
いや、見透かされてんかな
「この先、俺はお前が受けてきた傷は癒せない」
ああ。
わかってる。
「けど、そばにいて…受け止めることは出来る」
「悠みたいに?なら俺は…いい。やめとくよ…」
圭は眉を片方あげた。
何で?というように。
「お前に誰か大切な人が出来て、俺はその時また一人になるから。
だから、そういうのはもういらない」
頬に触れていた手が、俺の向きを変えさせた。
圭と向き合える心境じゃねーのに。
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