snow love 72
「ここは…」
「病院だ。気がついて良かった…。
順を追って話すよ。氷牟田に騙された俺は幸いにもあいつの口車には乗らずに、澄越をひとりで探していた。校内中。
そしたら律子から電話があったんだ」
「!!新島さん…!新島さんは!」
ベッドから上体を起こそうとしたが、
まったく体が動かない。
「落ち着いて。律子はひどく衰弱していたけど命に別状はなかった」
「良かった…」
「俺は澄越より律子を探した。彼女を見つけて、救急車と警察を呼んだ…。もっと早く、呼んでいれば……!!」
「?新島さんは助かったんでしょう?」
「澄越が……間に合わなかった」
倉真は涙をためて声を絞り出していた。
「!!!」
「ひどい有様だった。俺と警察が体育館に着いた頃にもまだ5人くらいが、意識の無い澄越を……」
「嘘……」
「遠藤と日向が助けに入っていたみたいだったけど、二人を守るみたいに、澄越は男たちの意識を常に自分に向けさせてたらしくて。二人から聞いた話なんだけど…。」
「澄越さんは誤解したまま…!
キミトくんの気持ちを知らないままだった…!」
「それについても、意識が無くなる寸前に、澄越は遠藤たちに言ったらしいんだ」
「病院だ。気がついて良かった…。
順を追って話すよ。氷牟田に騙された俺は幸いにもあいつの口車には乗らずに、澄越をひとりで探していた。校内中。
そしたら律子から電話があったんだ」
「!!新島さん…!新島さんは!」
ベッドから上体を起こそうとしたが、
まったく体が動かない。
「落ち着いて。律子はひどく衰弱していたけど命に別状はなかった」
「良かった…」
「俺は澄越より律子を探した。彼女を見つけて、救急車と警察を呼んだ…。もっと早く、呼んでいれば……!!」
「?新島さんは助かったんでしょう?」
「澄越が……間に合わなかった」
倉真は涙をためて声を絞り出していた。
「!!!」
「ひどい有様だった。俺と警察が体育館に着いた頃にもまだ5人くらいが、意識の無い澄越を……」
「嘘……」
「遠藤と日向が助けに入っていたみたいだったけど、二人を守るみたいに、澄越は男たちの意識を常に自分に向けさせてたらしくて。二人から聞いた話なんだけど…。」
「澄越さんは誤解したまま…!
キミトくんの気持ちを知らないままだった…!」
「それについても、意識が無くなる寸前に、澄越は遠藤たちに言ったらしいんだ」
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