ラスト・シーン
許されない恋って言うけど僕らは一体、誰に赦されたいんだろう?
親?先生?
そこらじゅうの見知らぬ他人?
一番許して欲しいのは、自分自身だと知った、あの日の帰り道。
君が僕を好きなように…僕も君が…。
本当に欲しいものはいつだって、いつだって、真剣に訴えて勝ち得てきた。
得たあとは…?
あのゲームも、時計も、鞄も靴も。
いつしか古びて僕のもとから消えていく。
ならば、君も?
君自身の想いも、僕自身の想いも?
どうなりたいんだろう? 僕らはどこに向かうんだろう?
あの電車の帰り道、行き着く先はどこだろう?
ハテナばっかの僕と、そんな僕に恋する君と。
僕が蝶々にはなれないように、君だって今さら元には戻れない。
君に向き合って笑ってるいまこの時に、僕の狡い全てを晒して、新しい明日に行けたら。
時計の針を気にして、僕から視線外す君。
誰もいない教室。
僅かに落ちる沈黙。
視線、戻したとき…僕はどうしようか。
君の火を、目の奥に認めたときどうしようか。
0,5秒
君は視線を戻した。
さあ、僕は…。
夕暮れに染まる教室。
影は…重なる…。
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「 にゃんこ〜どのシーンからでも一応わかる作りにしたっぽいです(^-^; エロはないんですが…スミマセン、完全に趣味です。 」の官能小説
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