紺碧の空に星 7
「理央」
彼は軽やかに笑った。
「疲れちゃった」
僕も、涙を拭った。
「理央…クラスにいる…あの誰からも好かれる君が…本当だと僕は思う」
理央は泣きそうな顔を必死で堪えている。
「なあ、これは妄想だろ?僕の妄想だ。
なかったことだよ。
僕は何も聞かなかったし、君は何もしてない。
ただ約束してほしい」
理央は子供みたいに目を擦った。
「なあに?」
「僕、のままでいて。
それが「君」なんだ。
もう…解放しろよ。
充分だろ?
今日僕は君を殺したんだ」
「…いいのかな…」
僕は頷いた。
「うん。
君の身代わりになったのは君を愛したからだ。
愛したなら全てを捧げることを後悔はしない。
そして捧げられたことを後悔はしない…お前が言ったことだよ」
理央は考え込むように瞬いて、微かに唇を上げた。
「ありがとう」
「行けよ。
もうお互い目を覚ますころだよな。
僕も…もう…」
君を、忘れるから。
その言葉が部屋に漂って消える頃、僕はひとりだった
帰り道。
手にした鍵を紺碧の空に放りあげ、キャッチする。
別れたばかりでもう会いたいのに。
僕らは離ればなれ。
彼は軽やかに笑った。
「疲れちゃった」
僕も、涙を拭った。
「理央…クラスにいる…あの誰からも好かれる君が…本当だと僕は思う」
理央は泣きそうな顔を必死で堪えている。
「なあ、これは妄想だろ?僕の妄想だ。
なかったことだよ。
僕は何も聞かなかったし、君は何もしてない。
ただ約束してほしい」
理央は子供みたいに目を擦った。
「なあに?」
「僕、のままでいて。
それが「君」なんだ。
もう…解放しろよ。
充分だろ?
今日僕は君を殺したんだ」
「…いいのかな…」
僕は頷いた。
「うん。
君の身代わりになったのは君を愛したからだ。
愛したなら全てを捧げることを後悔はしない。
そして捧げられたことを後悔はしない…お前が言ったことだよ」
理央は考え込むように瞬いて、微かに唇を上げた。
「ありがとう」
「行けよ。
もうお互い目を覚ますころだよな。
僕も…もう…」
君を、忘れるから。
その言葉が部屋に漂って消える頃、僕はひとりだった
帰り道。
手にした鍵を紺碧の空に放りあげ、キャッチする。
別れたばかりでもう会いたいのに。
僕らは離ればなれ。
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