two YOU 26
「あっ……おかえり、真菜」
返事をした後、蓮一は席を立った。
真菜がリビングに入ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま…」
「真菜……私の部屋に来て」
「?」
「話したい事があるの」
真菜の脳裏に優と仲良く話す真希の姿が浮かんだ。
真希の部屋は整然としており、
真菜の女の子らしい部屋とは対照的だった。
「真菜……蓮兄の事…やっぱり私に任せてくれない?」
真菜は驚いて、一瞬ためらってから、言った。
「ず、ずるいよ!!真希には瀬下くんもいるのに!」
「真菜、ココア…淹れた……」
ちょうどその瞬間、
蓮一が部屋の前にいたのだった。
真希は目を見開いて呆然とし、
真菜も蓮一がドアの向こう側にいると分かり、口を噤んだ。
「?何の話だ?真希には瀬下くん?」
蓮一も会話内容があまりに飛躍しているため、恋愛の話には聞こえなかった。
つい先ほど気持ちを打ち明けてくれた真希に、彼氏がいるというのは筋が通らない。
――真菜は何の話をしているんだ?――
「ち、違う……瀬下くんは…違う!」
(!?これ以上何を否定すればいいの……。
違う。
これ以上否定できない…っ!
だって、
瀬下くんは……
瀬下くんは…大切な…人。
…だから)
返事をした後、蓮一は席を立った。
真菜がリビングに入ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま…」
「真菜……私の部屋に来て」
「?」
「話したい事があるの」
真菜の脳裏に優と仲良く話す真希の姿が浮かんだ。
真希の部屋は整然としており、
真菜の女の子らしい部屋とは対照的だった。
「真菜……蓮兄の事…やっぱり私に任せてくれない?」
真菜は驚いて、一瞬ためらってから、言った。
「ず、ずるいよ!!真希には瀬下くんもいるのに!」
「真菜、ココア…淹れた……」
ちょうどその瞬間、
蓮一が部屋の前にいたのだった。
真希は目を見開いて呆然とし、
真菜も蓮一がドアの向こう側にいると分かり、口を噤んだ。
「?何の話だ?真希には瀬下くん?」
蓮一も会話内容があまりに飛躍しているため、恋愛の話には聞こえなかった。
つい先ほど気持ちを打ち明けてくれた真希に、彼氏がいるというのは筋が通らない。
――真菜は何の話をしているんだ?――
「ち、違う……瀬下くんは…違う!」
(!?これ以上何を否定すればいいの……。
違う。
これ以上否定できない…っ!
だって、
瀬下くんは……
瀬下くんは…大切な…人。
…だから)
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