晴れの日の一日,11
それから2日後の朝、
いつものように夏輝さんにあいさつする。
「おはよう、夏輝さん!」
「あぁ、おはよう…。」
俺がニコニコとあいさつをすると、いつもは微笑みながらあいさつを返してくれる。
でも今日はいつもより元気が無い。
顔は笑ってるけど、
無理して笑ってるみたいな。
夏輝さんに元気が無いのは俺のせい。
夏輝さんは昨日きっとあの女といた。
"別れたよ
付き合ってくれる?"
夏輝さんが帰ってくる少し前に届いたメール。
家に帰ってきた夏輝さんは、何も話さず暗い顔つきで自分の部屋に入って行った。
可哀想な夏輝さん。
あんな女別れて正解だよ。
"ごめん、君はいらなくなった。俺のことは忘れといて"
送信。
これからは俺が慰めてあげるから。
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