さよならは五分前 12
「大丈夫…根拠はないけどな、生きてるんだから」
「…貴方を、跳ねた時、笑っちゃうでしょ?俺ときたら明日は給料日なのに!って思ったんですよ。
あ…明日なんて…永遠に来ない…のに」
「…時間が…止まってるな…確かに」
否定してどうなる?
俺だって期待させるような言葉が何一つ浮かばないというのに。
「他の人たちがいないのは何でかな。
俺たちだけ…」
簓は独り言のように呟いてしばし思案顔で唇を噛んだ
「寝れば全てが好転するかもしれないな。
…俺のベッド使えよ」
簓は微笑んだ。
一瞬、ドキッとするほど可愛らしい笑顔で。
「俺は女の子じゃないんですよ、そんなに気を使わないでいいですから」
なら…いや、でも…」
何を焦ってるんだ、俺は。
簓は寝室をチラッとみて、「あの大きさなら2人でも充分じゃないですか。
どっちかがソファーなんて寒くて凍えますよ」
「君がそれでいいなら構わないけど」
まあ男同士なら…間違いもないだろう。
いくらなんでも。
妙に胸が騒がしい。
動揺なんてしてないぞ。
海斗は長袖のシャツとスウェットを簓に放り投げ、何も考えない事にした。
「…貴方を、跳ねた時、笑っちゃうでしょ?俺ときたら明日は給料日なのに!って思ったんですよ。
あ…明日なんて…永遠に来ない…のに」
「…時間が…止まってるな…確かに」
否定してどうなる?
俺だって期待させるような言葉が何一つ浮かばないというのに。
「他の人たちがいないのは何でかな。
俺たちだけ…」
簓は独り言のように呟いてしばし思案顔で唇を噛んだ
「寝れば全てが好転するかもしれないな。
…俺のベッド使えよ」
簓は微笑んだ。
一瞬、ドキッとするほど可愛らしい笑顔で。
「俺は女の子じゃないんですよ、そんなに気を使わないでいいですから」
なら…いや、でも…」
何を焦ってるんだ、俺は。
簓は寝室をチラッとみて、「あの大きさなら2人でも充分じゃないですか。
どっちかがソファーなんて寒くて凍えますよ」
「君がそれでいいなら構わないけど」
まあ男同士なら…間違いもないだろう。
いくらなんでも。
妙に胸が騒がしい。
動揺なんてしてないぞ。
海斗は長袖のシャツとスウェットを簓に放り投げ、何も考えない事にした。
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