セタンスクレ4
ホテル探すとか言い出したけどこの辺にはそんなもんない。
『お前の世話にだけはなりたくねぇ』とか『まだ呑む』とか
『ラーメンが食いたい』とか言いたい放題喚く所長。
とりあえずほっとくわけにもいかず何とか説得して(ていうかほぼ引きずって)
俺は自宅へ何とか帰還した。
着いた途端所長は俺が引きっぱなしにしてた布団に突っ伏した。
「所長、とりあえず水飲んで下さい。」
「いらねぇ。」
「駄目っすよ、もうフラフラじゃないですか」
「いらねぇって寝るしもう」
さっきから。何か変な感じ。
所長って口は悪いし鬼畜だし…それはそんままなんだけど
でも…、何か…こんな我儘だっけ?
「寝ていいですから、とりあえず水は飲んで下さい」
それでもいやいやする所長を何とか抑えつけて俺は水を飲ませようとした。
が、伸ばした手を掴まれて思わず体が跳ねる。
「やめろ…いらねぇっつってんだろ」
―ドクン。と心臓が鳴る。
伏せた顏から覗かせる瞳があまりにも鋭くて
この顏、すげぇ格好良い。
一瞬そう思って、俺は自分が怖くなった。
「いや、でも所長…「悪い事したと思ったんだ」
え?
「…ん?…何を?」
「俺だって言った後、お前の反応見て後悔はしてた。」
「…言った後…?」
『お前みたいなクズは死ね。』
もしかして、あのこと言ってる…?
俺そんなにショック受けた顏してたのかな
「お前の為にって俺も焦ってたし。…あそこまで言うつもりはなかったけど、つい…」
所長は再び顏を布団に埋めた。声がくぐもって、聴こえづらい。
俺の為?
『お前の世話にだけはなりたくねぇ』とか『まだ呑む』とか
『ラーメンが食いたい』とか言いたい放題喚く所長。
とりあえずほっとくわけにもいかず何とか説得して(ていうかほぼ引きずって)
俺は自宅へ何とか帰還した。
着いた途端所長は俺が引きっぱなしにしてた布団に突っ伏した。
「所長、とりあえず水飲んで下さい。」
「いらねぇ。」
「駄目っすよ、もうフラフラじゃないですか」
「いらねぇって寝るしもう」
さっきから。何か変な感じ。
所長って口は悪いし鬼畜だし…それはそんままなんだけど
でも…、何か…こんな我儘だっけ?
「寝ていいですから、とりあえず水は飲んで下さい」
それでもいやいやする所長を何とか抑えつけて俺は水を飲ませようとした。
が、伸ばした手を掴まれて思わず体が跳ねる。
「やめろ…いらねぇっつってんだろ」
―ドクン。と心臓が鳴る。
伏せた顏から覗かせる瞳があまりにも鋭くて
この顏、すげぇ格好良い。
一瞬そう思って、俺は自分が怖くなった。
「いや、でも所長…「悪い事したと思ったんだ」
え?
「…ん?…何を?」
「俺だって言った後、お前の反応見て後悔はしてた。」
「…言った後…?」
『お前みたいなクズは死ね。』
もしかして、あのこと言ってる…?
俺そんなにショック受けた顏してたのかな
「お前の為にって俺も焦ってたし。…あそこまで言うつもりはなかったけど、つい…」
所長は再び顏を布団に埋めた。声がくぐもって、聴こえづらい。
俺の為?
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