母・女・メス 26
「普通の母ちゃんはセンズリなんて言わねえよ」
「事実を言ってんだよ、お前の机の下、エロ本だらけじゃないか。まったく、勉強しねえとアタシや父ちゃんみたいになるよ!」
美姫の口癖だった。
若い時分、子育てに費やしたことは、やはり彼女にとって悔しいことだったに違いない。
当時26だった竜也とは、永遠の愛を疑わなかった自分だが、何か違う・・と最近特に思うようになっていた。
カイトは机の下に隠して置いた物を確認した。
「あ!ない」
「ああ、小汚ねぇ雑誌は全部捨ててやったよ」
「何すんだよ!借り物だってあったんだぞ?」
「そりゃ悪いことしたね。てめえがそんな所に置いとくからだよ!」
「クッソォ、いい加減にしろよクソばばあ」
「なんだと?親に向かって言う言葉かい!」
取っ組み合いのケンカだ。普通の親子ではあまり見ない光景だ。
元レディースで一時は頭を張ったこともある美姫。さすがにケンカは強かった。
しかし、そこは女。
17の男子高校生が本気でやるわけにはいかない。
「事実を言ってんだよ、お前の机の下、エロ本だらけじゃないか。まったく、勉強しねえとアタシや父ちゃんみたいになるよ!」
美姫の口癖だった。
若い時分、子育てに費やしたことは、やはり彼女にとって悔しいことだったに違いない。
当時26だった竜也とは、永遠の愛を疑わなかった自分だが、何か違う・・と最近特に思うようになっていた。
カイトは机の下に隠して置いた物を確認した。
「あ!ない」
「ああ、小汚ねぇ雑誌は全部捨ててやったよ」
「何すんだよ!借り物だってあったんだぞ?」
「そりゃ悪いことしたね。てめえがそんな所に置いとくからだよ!」
「クッソォ、いい加減にしろよクソばばあ」
「なんだと?親に向かって言う言葉かい!」
取っ組み合いのケンカだ。普通の親子ではあまり見ない光景だ。
元レディースで一時は頭を張ったこともある美姫。さすがにケンカは強かった。
しかし、そこは女。
17の男子高校生が本気でやるわけにはいかない。
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