五両目二番ドア
私は毎朝同じ時間の電車に同じドアから乗る。五両目二番ドアから。
四月は学生達の新学期も始まり、電車はいつも会社に向かうよりも込み合う。そんな中近くに立っていた一人の学生らしい男の人に目が釘づけになった。背が高く顔立ちが整っている。何より私の目をひいたのはその瞳だろう。顔立ちは日本人そのものなのに目が青かった。その瞳は目が合うと私を金縛りにあわせたかのように動けなくする。たった一秒足らずの出来事だったのに、それから毎日彼を探し、目で追うようになった。
彼と目が合ったのはそのときだけだった。初めて彼を見たとき以来、彼は近くに立つものの私の方は見ない。当然と言ったら当然なことだ。一瞬の片想い。そう呼ぶに相応しい感情だ。そんな簡単に実る訳がない。話し掛けてくれる訳がない。まぁこんなもんだろ。そう思い、日々は過ぎてゆき季節は夏となった。今も私の近くに彼は立っている。今日はいつもより混んでいて、彼との距離もいつもより近かった。私の目の前は彼の綺麗な鎖骨。少し顔を上げれば整った彼の顔立ちがのぞける。かなりの混み具合の為動けない。ピッタリ向かい合って体は密着。少し汗ばんだ肌や薄手のスーツとティーシャツが触れ合う。
四月は学生達の新学期も始まり、電車はいつも会社に向かうよりも込み合う。そんな中近くに立っていた一人の学生らしい男の人に目が釘づけになった。背が高く顔立ちが整っている。何より私の目をひいたのはその瞳だろう。顔立ちは日本人そのものなのに目が青かった。その瞳は目が合うと私を金縛りにあわせたかのように動けなくする。たった一秒足らずの出来事だったのに、それから毎日彼を探し、目で追うようになった。
彼と目が合ったのはそのときだけだった。初めて彼を見たとき以来、彼は近くに立つものの私の方は見ない。当然と言ったら当然なことだ。一瞬の片想い。そう呼ぶに相応しい感情だ。そんな簡単に実る訳がない。話し掛けてくれる訳がない。まぁこんなもんだろ。そう思い、日々は過ぎてゆき季節は夏となった。今も私の近くに彼は立っている。今日はいつもより混んでいて、彼との距離もいつもより近かった。私の目の前は彼の綺麗な鎖骨。少し顔を上げれば整った彼の顔立ちがのぞける。かなりの混み具合の為動けない。ピッタリ向かい合って体は密着。少し汗ばんだ肌や薄手のスーツとティーシャツが触れ合う。
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