ラック・ガール #13
リルナは「私ならできる」とぶつぶつ呟き、どんどん恐怖で緊張していく体を騙した。
「さ、出番ヨ……」
「は、はい……」
ステージに上ると、
見たこともない数の裸の男たちが、リルナが立つ舞台を取り囲んでいた。
「こ…こんばんは!!」
怒号の様な歓声が場内に鳴り響いた。
「すごい…お客さんの数!!
それに…き、今日はリルに、
お…おしっこ一回多くかけていってね!
みんなのが飲みたいな!」
「うぉぉおお!!」
「早くヤらせてくれぇぇ!」
「すげぇえ!!めっちゃ若ェ!」
「リルナちゃぁぁあん!」
リルナが手を振って、
マイクを置いて言った。
「えっ…と……じ、じゃあ、
始めましょうか!
整理券の番号順に並んで…ぁ!ゃああ!!ちょっ…待ってくだ…さ!!んん!!」
マスターの制止などなんの意味も成さずに、たちまちリルナは百五十の男たちに埋もれた。
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