ラック・ガール #17
「…ら、藍原!」
「はいっ!!喜んで!」
教室中がその素っ頓狂な返事に笑った。
「藍原、ヘンな店じゃないんだからな…まったく。この問題、分かるか?」
「えっ……………2ルート、5ですか?」
「おお、正解」
教室中から小さく驚きの歓声が聞こえた。
隣に座る久波蹴人は、黙って彼女を見つめていた。
昼休みに彼から屋上に呼び出されたと、友人のアミとミナに話すと、告白だと茶化された。
「いよいよじゃん!リル、頑張って」
「違うよ多分、そういうんじゃないって。ただ一緒にお昼食べようって…誘われて」
「顔がニヤケてんぞ〜」
ミナがリルナの頬をつねった。
「ひたいよぉ、…。い、行ってきます」
二人はニヤニヤしながらリルナを見送った。
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