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ラック・ガール #28

[2609] 輪廻 2011-02-17投稿
一時間後、マキは目を覚ました。

「……………あら、リルナちゃん…
…学校は…?」


「土日ですよマキさん…!休みです!
良かった〜…!目、覚まさないんじゃないかって…!」

「そっか……。最終日の翌日は…
…日曜日で………休みって…ことか。
さすが…マスター」

「マキ、今日はもういいから。
リルナちゃんが、覚悟を決めたわ」

マキはリルナを見た。

「自信を持って、自分に誇りを持って、
やらなくちゃいけないって……分かりました。
それだけじゃありません。
いつでも、怖がらないと、緊張感を持たないと、ダメなんだって…分かりました」

「…………。自信はあるの?」

「あります」

(拙い瞳………でも…)

マキはふっと溜め息をつくと、
一言「合格」と言って、
布団に潜った。

「あっ、ありがとうございます!」

ほっとしたせいか、リルナは急激な眠気に襲われた。

「もう朝だもの、無理ないワ。
ほら、子供は寝た寝た」

リルナは子供扱いされたことに腹を立てていたが、
部屋から出て行った。

「………どう、マキ?」

「どうって……。
本当は…あの子にこんなこと、
させたくなかった……。
だけど、私。もう限界みたい……。
体が動かないの…。

あのコになら……任せられる」

「マキ………」

「うん………。マスターも、もう少しでしょう?……負けないでね」

「ありがとうネ………本当に……今まで……」

「うん……」

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