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トライアングル 6

[996] にゃんこ 2011-02-17投稿

「おっじゃまします〜」
我が物顔で静瑠の家に上がり込む連理。

「俺より先に入っちゃうんだからな〜」

静瑠が俺に微笑む。

あー、頼むよ、もう…

「…ねえ、あのさ…」

玄関で靴を脱ぐ俺に、静瑠が擦り拠ってきた。
反射的に離れる。

「何?」

「…うん…今日…泊まらない?」

げ。
何いってんの、こいつ。
やばい、やばい、やばい! すげえ心臓跳ね上がった。
「いや、俺は…」

「話があるんだ」

いつになく真剣な静瑠に、気持ちが揺れる。

「連理は?」

「…」

また、後で。

そう囁いて連理の後を追う静瑠の後ろ姿を見ながら、息をゆっくり吐いた。

どうしよう。
泊まるのは電話さえすりゃ余裕だ。

けど、嬉しいとか全くないんだ。
怖い。

想いが強すぎて二人きりを避けてきた。
連理がいたって、時々抑制が効かなくなりそうだってのに。

広々した、北欧風な洒落たリビングで連理はソファーですっかり寛いでいた。
図々しいやっちゃな。

「静瑠〜飲み物〜」

「うっさいな、もー」

ブウブウいいながら、静瑠が暖かいコーヒーを入れてくれた。
俺は内心ずっと動揺している。

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