トライアングル 26
ゆっくり起き上がる。
まだ世界が回ってる。
信じらんない気持ち悪さ。
「吐きそう」
「いいよ、その辺で吐いても」
できるか。
連理は静かに横に座った。
「お前倒れたんだよ、気を失ったやつ初めてみた」
気を失った?
「なんで?」
俺の質問に連理は笑って
「お前じゃないからわかんねえよ、ばか」
そっか。
あ、俺…静留に…
「大嫌いっつったな…」
連理はため息をついた。
「お前って本当にエゴイストだよな。
あれはねーよ、静留が可哀想すぎだろ。
普通、戸惑って当たり前だろ?友達同士がキスなんかすりゃ」
俺は膝抱え込んで俯いた。
「うん」
でも、あの目。
連理を見つめた怯えるような嫌悪の目。
あれはまんま俺に向けられるべき目じゃないか。
「応援する、なんて言いながら否定した。
だから壊したいくらい憎くなった。
もうなんもかも投げ捨てたくなった。
本当に…」
俺は黙った。
連理は促すように俺の頭を撫でた。
「嫌いになりたかった…」
俺の唇から嗚咽が漏れて止まらない。
終わった。
もう友達でいらんない。
いや、友達でいらんないのは俺自身。
まだ世界が回ってる。
信じらんない気持ち悪さ。
「吐きそう」
「いいよ、その辺で吐いても」
できるか。
連理は静かに横に座った。
「お前倒れたんだよ、気を失ったやつ初めてみた」
気を失った?
「なんで?」
俺の質問に連理は笑って
「お前じゃないからわかんねえよ、ばか」
そっか。
あ、俺…静留に…
「大嫌いっつったな…」
連理はため息をついた。
「お前って本当にエゴイストだよな。
あれはねーよ、静留が可哀想すぎだろ。
普通、戸惑って当たり前だろ?友達同士がキスなんかすりゃ」
俺は膝抱え込んで俯いた。
「うん」
でも、あの目。
連理を見つめた怯えるような嫌悪の目。
あれはまんま俺に向けられるべき目じゃないか。
「応援する、なんて言いながら否定した。
だから壊したいくらい憎くなった。
もうなんもかも投げ捨てたくなった。
本当に…」
俺は黙った。
連理は促すように俺の頭を撫でた。
「嫌いになりたかった…」
俺の唇から嗚咽が漏れて止まらない。
終わった。
もう友達でいらんない。
いや、友達でいらんないのは俺自身。
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