トライアングル 36
「琉聖のことだよ」
静留の言葉は石みたいに固く、かたまって地面に落ちないのが不思議なくらいだった。
「琉聖が、なあに?」
「どう思ってんの?」
刺々しい声。
おいおい、静留のそんな声…聞いたことねーぞ。
連理はふっとため息をついた。
「好きだよ」
「友達、として?」
なんなんだ?
話をどこに持って行きたいんだ?
連理は恐らく微笑んだんだろう。
見えないけど感じた。
「静留…どうした」
「琉聖が…琉聖のこと…本気じゃないなら、俺…絶対にお前を許さない。
アイツを傷つけたら、それを一生後悔するくらい、俺がお前を傷つけてやる」
静かに、けれど後半は上擦っていた。
「俺、お前が中学んとき色んなやつと…男女と、派手に遊んでたって聞いた。
もしそんなレベルで琉聖と遊んでるなら、今すぐやめろよ」
あの静留が。
穏やかで、喧嘩なんかしたことない静留が…。
「アイツはお前の何?」
連理の冷静な声。
「琉聖は…俺の…親友だよ…一番大事な親友だよ」
話始めた静留は
いつもの穏やかな声音を取り戻していた。
静留の言葉は石みたいに固く、かたまって地面に落ちないのが不思議なくらいだった。
「琉聖が、なあに?」
「どう思ってんの?」
刺々しい声。
おいおい、静留のそんな声…聞いたことねーぞ。
連理はふっとため息をついた。
「好きだよ」
「友達、として?」
なんなんだ?
話をどこに持って行きたいんだ?
連理は恐らく微笑んだんだろう。
見えないけど感じた。
「静留…どうした」
「琉聖が…琉聖のこと…本気じゃないなら、俺…絶対にお前を許さない。
アイツを傷つけたら、それを一生後悔するくらい、俺がお前を傷つけてやる」
静かに、けれど後半は上擦っていた。
「俺、お前が中学んとき色んなやつと…男女と、派手に遊んでたって聞いた。
もしそんなレベルで琉聖と遊んでるなら、今すぐやめろよ」
あの静留が。
穏やかで、喧嘩なんかしたことない静留が…。
「アイツはお前の何?」
連理の冷静な声。
「琉聖は…俺の…親友だよ…一番大事な親友だよ」
話始めた静留は
いつもの穏やかな声音を取り戻していた。
感想
感想はありません。