クレイジーキャット 20
教室に入り、着席し…授業をする為に教科書を入れようとして、ふっと手を止めた。
机の中に何かある。
一辺の紙切れ…
取り出してみると
俺を信じて
何があっても
とだけ、書かれていた。
ハッと顔をあげ、連理を見る…と、連理は追い詰められた兎みたいな顔をして、何かを握りつぶす動作をした。
この紙をってことか?
なぜ?
俺はそれを小さく小さく折り畳み、鞄のポケットにしまった。
まるで…生き返ったようにふわり、と体か温かくなった。
連理の考えてることはわからなくても、明らかな連理からの言葉に
心臓が動き出した気がした
この日を境に、連理は俺に絡まなくなった。
話すことは必要最低限で、目を見つめ返すことも、微笑むこともない。
それぞれが、それぞれの友達とだけ遊んでいる。
俺は、不安になると…あの紙片を握りしめる。
メールも電話も会話もないのに、連理を信じる俺がいる。
連理が俺を避けるのは何か理由があるに違いない。
俺は自分自身に言い聞かせていた。
そんな風に五日も過ぎた頃…俺は庄野に呼び出された
誰もいない音楽室に。
机の中に何かある。
一辺の紙切れ…
取り出してみると
俺を信じて
何があっても
とだけ、書かれていた。
ハッと顔をあげ、連理を見る…と、連理は追い詰められた兎みたいな顔をして、何かを握りつぶす動作をした。
この紙をってことか?
なぜ?
俺はそれを小さく小さく折り畳み、鞄のポケットにしまった。
まるで…生き返ったようにふわり、と体か温かくなった。
連理の考えてることはわからなくても、明らかな連理からの言葉に
心臓が動き出した気がした
この日を境に、連理は俺に絡まなくなった。
話すことは必要最低限で、目を見つめ返すことも、微笑むこともない。
それぞれが、それぞれの友達とだけ遊んでいる。
俺は、不安になると…あの紙片を握りしめる。
メールも電話も会話もないのに、連理を信じる俺がいる。
連理が俺を避けるのは何か理由があるに違いない。
俺は自分自身に言い聞かせていた。
そんな風に五日も過ぎた頃…俺は庄野に呼び出された
誰もいない音楽室に。
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