クレイジーキャット 23
望まれて?
そのうち冷める?
連理は望んでいる…?
庄野を、庄野といることを…?
庄野は更に近づいた。
見上げると、慈愛に満ちた瞳で見下ろされた。
「傷ついているね…可哀想に」
普通なら
可哀想などと言われたら、俺は逆上するだろう
けれど庄野の声には魔力があり、俺は気づけば泣いていた。
なんで無視すんの、連理…
なんで…?
そんな俺を、庄野はそっと引き寄せた。
泣いている俺の背中を撫でる…子供をあやすように。
「いいこだね」
ふっと、このままでいたいと過る思い。
それを見透かしたように庄野はそっと俺の顎を持ち上げ…
唇を重ねた。
全身を駆ける、甘い戦慄。
どこまでも優しい、溶けるような口づけ…目を閉じ、委ねたくなるような。
口づけは、それだけで官能的な行為だった。
庄野に全てを任せても…
甘く耳元で囁かれる
琉聖、と
成す統べなく、崩れ堕ちそうになる寸前、
脳裏に閃いた
俺を信じて
何があっても
俺は目を見開いて、ようやく自分が見えた。
庄野から身体をもぎ離して唇を拭った。
庄野は剃刀みたいな容赦ない笑みを浮かべた。
そのうち冷める?
連理は望んでいる…?
庄野を、庄野といることを…?
庄野は更に近づいた。
見上げると、慈愛に満ちた瞳で見下ろされた。
「傷ついているね…可哀想に」
普通なら
可哀想などと言われたら、俺は逆上するだろう
けれど庄野の声には魔力があり、俺は気づけば泣いていた。
なんで無視すんの、連理…
なんで…?
そんな俺を、庄野はそっと引き寄せた。
泣いている俺の背中を撫でる…子供をあやすように。
「いいこだね」
ふっと、このままでいたいと過る思い。
それを見透かしたように庄野はそっと俺の顎を持ち上げ…
唇を重ねた。
全身を駆ける、甘い戦慄。
どこまでも優しい、溶けるような口づけ…目を閉じ、委ねたくなるような。
口づけは、それだけで官能的な行為だった。
庄野に全てを任せても…
甘く耳元で囁かれる
琉聖、と
成す統べなく、崩れ堕ちそうになる寸前、
脳裏に閃いた
俺を信じて
何があっても
俺は目を見開いて、ようやく自分が見えた。
庄野から身体をもぎ離して唇を拭った。
庄野は剃刀みたいな容赦ない笑みを浮かべた。
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