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クレイジーキャット 30

[1046] にゃんこ 2011-03-18投稿
庄野は屈んで、ためらいなく静留の唇に唇を重ねた。
俺は思わずカメラを取り落としそうになったが、なんとか持ちこたえた。

やめろったら!!

唇を重ねて、離れた。

一瞬だけ、静留がこちらを見る…

それだけで意思は通じた。
まだ、来るな!

頭に響くような警告の眼差し。

けど!

「せ、先生、だめです、俺…怖い」

庄野は明らかにその言葉に反応している。

追い詰めるのが大好きな獣だから。

「いや、君はされたいんだろう。こんな風に」

庄野は唐突に静留を椅子から立たせ、激しく唇を奪った。

静留は僅かに抵抗し、庄野の上等なスーツにしがみつく。抵抗しているにも関わらず、巧みに誘っているような瞳で呟く。

「先生、やめて…」

俺だってあんな風に言われりゃ…。
わかってんのか、静留は!
泣きそうな、けど頬は上気している。

静留は唇を奪われ、両手は塞がれてしまった。

45分。

早く…

「や、先生、離して」

首筋に這う舌、嫌がる言葉とは裏腹な、静留の甘えた瞳…背中を抱かれ、引き寄せられ。

「せんせえ…」

舌を絡めながら、浮かされたように庄野の上着を握る静留。

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