クレイジーキャット 37
幸せで、幸せで。
唇も腕も言葉も全部帰ってきた。
帰り際、別れるときに連理は言った。
「金輪際、俺以外とキスすんなよ!!」
俺は赤面した。
「悪かったってば」
連理はふんっと鼻を鳴らした。
「ったく危なっかしいやつだよ、お前は」
俺は鞄からあの紙片を取り出して、微笑んだ。
「これ、あったから…」
連理がなんかしらんが、急に俺にキスした。
「あんま可愛いと食っちゃうぞww」
俺は、それでもいいよ、といい
それは実行された。
そのころ。
静留は庄野を追いかけ、袖を引っ張った。
「まだ用かな?」
見下ろす庄野に静留は微笑んだ。
「本当はちょっと傷ついたんでしょう」
庄野は驚いて「まさか」と笑った。
「本当は連理を好きだった癖に…でなきゃわざわざ来ないでしょ」
庄野は足を止めまじまじと静留を見つめた。
「ふうん、なる…じゃあそうだったのかもしれない。僕としては…どうだっていいさ」
静留は笑った。
「あと10分あったら、先生何してた?」
庄野は笑った。
「知りたいなら個人的に教えてあげるよ」
静留は言った。
「考えとくww」
感想
感想はありません。