ラヴァーズ 10
「藤原さん…」
解ってる、というように頷いた。
初めてである必要はない。
泉堂はほっとしたようにため息をついた。
お互いまだ、名前さえ呼び合えない仲なのに…身体だけ重ねてる。
というか、敢えて名前を呼ばないようにしていた。
ある程度冷静でいられる気がして。
ほんの気休めだけどね。
白い腕がシャツの隙間をぬって、背中を撫でる。
冷たい掌だ。
「ふ…っ…」
押し殺した喘ぎに止まらない激情。
泉堂のベルトを緩め、自分のも緩めた。
暗闇に慣れた目に、美しい顔が見返している。
彼はゆっくり起き上がり、ベッドで膝立ちになっている俺に、まるで猫のように四つん這いになって近づいた。
するっと膝まで落ちたズボンから現れたトランクスに手をかける。
「藤原さんの、していいかな…」
俺の頭はもう真っ白で、喉だけが変な音を立てた。
現れた俺のモノを見て、俺を見上げて微笑んだ。
「しても、いいですか?」
俺、言葉が出たんだっけ…
定かじゃないまま、泉堂は唇をそれに被せた。
「っっ…あ…っっ…せ、んど…さ……」
熱い舌でソレを擦られて、上下にされて…
解ってる、というように頷いた。
初めてである必要はない。
泉堂はほっとしたようにため息をついた。
お互いまだ、名前さえ呼び合えない仲なのに…身体だけ重ねてる。
というか、敢えて名前を呼ばないようにしていた。
ある程度冷静でいられる気がして。
ほんの気休めだけどね。
白い腕がシャツの隙間をぬって、背中を撫でる。
冷たい掌だ。
「ふ…っ…」
押し殺した喘ぎに止まらない激情。
泉堂のベルトを緩め、自分のも緩めた。
暗闇に慣れた目に、美しい顔が見返している。
彼はゆっくり起き上がり、ベッドで膝立ちになっている俺に、まるで猫のように四つん這いになって近づいた。
するっと膝まで落ちたズボンから現れたトランクスに手をかける。
「藤原さんの、していいかな…」
俺の頭はもう真っ白で、喉だけが変な音を立てた。
現れた俺のモノを見て、俺を見上げて微笑んだ。
「しても、いいですか?」
俺、言葉が出たんだっけ…
定かじゃないまま、泉堂は唇をそれに被せた。
「っっ…あ…っっ…せ、んど…さ……」
熱い舌でソレを擦られて、上下にされて…
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