セタンスクレ23
原島はこちらをチラリともせず『チャラけてないですよ。』と笑った
「ただ何か、俺も色々面倒臭くて。」
さっきからコイツは…
いちいち遠回しの言い方に苛々する。
「…じれったいんですよ。」
言いながら原島はシャツのポケットから煙草を取り出した
「吸っても?」
俺が頷くと慣れた手つきで1本抜き出し火を点け不味そうに目を細める
すぅっと吐き出した紫煙と共に言葉を繋いだ
「佐木の、退職理由を聞いて良いですか」
ドクン、と胸が脈打った
「……答える事はできない」
「個人情報だからですか?」
間髪いれずに問い掛けられ、一瞬タイミングを失ってしまった
「それとも所長の個人的理由?」
「っお前…!」
思わず原島の襟首に掴みかかってしまった。
周りから小さく悲鳴が聞こえ、ハッとする。
「気に障りました?」
挑発的な態度に
また苛立ちが膨らむ。
「…ッ」
乱暴に手を離そうとした瞬間
それを制するかのように原島は俺の手首を勢いまかせに掴んだ。
「なん…」
「ハッキリ言いましょうか。…俺はね
佐木が自分から退職した理由を聞いてるんです」
「ただ何か、俺も色々面倒臭くて。」
さっきからコイツは…
いちいち遠回しの言い方に苛々する。
「…じれったいんですよ。」
言いながら原島はシャツのポケットから煙草を取り出した
「吸っても?」
俺が頷くと慣れた手つきで1本抜き出し火を点け不味そうに目を細める
すぅっと吐き出した紫煙と共に言葉を繋いだ
「佐木の、退職理由を聞いて良いですか」
ドクン、と胸が脈打った
「……答える事はできない」
「個人情報だからですか?」
間髪いれずに問い掛けられ、一瞬タイミングを失ってしまった
「それとも所長の個人的理由?」
「っお前…!」
思わず原島の襟首に掴みかかってしまった。
周りから小さく悲鳴が聞こえ、ハッとする。
「気に障りました?」
挑発的な態度に
また苛立ちが膨らむ。
「…ッ」
乱暴に手を離そうとした瞬間
それを制するかのように原島は俺の手首を勢いまかせに掴んだ。
「なん…」
「ハッキリ言いましょうか。…俺はね
佐木が自分から退職した理由を聞いてるんです」
感想
- 5434:続きいつも楽しみにしています〜頑張って下さい!にゃーす♪[2011-04-10]
- 5437:ありがとうございます!計算外に長くなってしまい…もう少しお付き合い頂けたら幸いですっ;[2011-04-18]