路上ライブ
いつも使ってる駅で、いつもとは違う風景を見た。
あなたがギターを弾きながら歌っている、それだけでいつもとは違う風景だった。
「こんにちは。前にも聞いてくれましたか?」
少年のようにキラキラした目と笑顔で私に話し掛けてくる。
「いえ、初めてです」
「お時間あるようでしたら少し聴いていかれませんか?」
そう言うなり彼は再びギターを手に弾き語り始めた。曲と曲との間に面白い話を聴かせてくれたり、流行りの曲などのカバーもしてくれたりと、彼を観ている時間は充実したもので、気が付けば時計の針は8時を回っていた。
「そろそろ上がりましょうか、最後まで聴いてていただいてありがとうございました」
「あッいえ、楽しかったですし、ありがとうございました!片付け、手伝いますよ」
彼…塚丘さんとまだ一緒にいたい、そんな想いから自然と出た言葉だった。
「あッスイマセン、お家はここからどのくらいなんですか?」
「歩いて20分くらいですかね。暗くて怖いんですよね」
苦笑いしながら椅子を畳んでいると塚丘さんの口から思いもよらぬ言葉が出てきた。
「暗くて怖い、か。送っていきますよ。他の人には内緒ですよ?」
「え!?マジですか!?大丈夫なんですか!?」
塚丘さんはギターをしまいながら笑顔で頷いた。
あなたがギターを弾きながら歌っている、それだけでいつもとは違う風景だった。
「こんにちは。前にも聞いてくれましたか?」
少年のようにキラキラした目と笑顔で私に話し掛けてくる。
「いえ、初めてです」
「お時間あるようでしたら少し聴いていかれませんか?」
そう言うなり彼は再びギターを手に弾き語り始めた。曲と曲との間に面白い話を聴かせてくれたり、流行りの曲などのカバーもしてくれたりと、彼を観ている時間は充実したもので、気が付けば時計の針は8時を回っていた。
「そろそろ上がりましょうか、最後まで聴いてていただいてありがとうございました」
「あッいえ、楽しかったですし、ありがとうございました!片付け、手伝いますよ」
彼…塚丘さんとまだ一緒にいたい、そんな想いから自然と出た言葉だった。
「あッスイマセン、お家はここからどのくらいなんですか?」
「歩いて20分くらいですかね。暗くて怖いんですよね」
苦笑いしながら椅子を畳んでいると塚丘さんの口から思いもよらぬ言葉が出てきた。
「暗くて怖い、か。送っていきますよ。他の人には内緒ですよ?」
「え!?マジですか!?大丈夫なんですか!?」
塚丘さんはギターをしまいながら笑顔で頷いた。
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