瞳 4
すると男はいきなり僕の手を掴んだ。
そのまま男は強引に僕の手を掴んだまま歩き始めた。
「ちょっ!ちょっと!!何するの!!」
僕は男の手を外そうとするが男の方が力が強い。
僕は抵抗し続けるが全く逃げることが出来ない。
男は僕を連れたままホテルに入った。
チェックインをして部屋に入る。
「………すげぇ…」
連れてこられた部屋はスイート。
僕なんか一生入れないと思ってた部屋に今いる。
男は部屋のテーブルに座ると黒くて薄い本を僕に差し出した。
「…………腹減った。君…何食べる?」
初めて出した声は低くて、響く声だ。
「えっと……僕は………」
口ごもっていると男は
「俺と一緒でいいね」
と言い、料理を頼んだ。
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