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罠 12

[3812] ゴン太 2011-07-26投稿
翌日の昼過ぎ、綾は会社に来ていた。

昨日いた仮眠室から社内を見回したが、変わりは見られなかった。

応接室であれこれ考えているとき、事務所に誰かが入ってくる気配がした
佐々木だった。

「あら、佐々木さん。休みなのにどうしたの?」

「社長でしたか、ドアが開いていたので驚きました。」


佐々木は明後日の商談の確認の為に出勤してきたらしい。


「スーツ姿も良いですけど、普段着の社長もいいですな、一層若く見えます。」


「あら、お世辞でもうれしいわ。」


誉められ言葉に照れながら答えていた。


花柄のフレアーと襟口が大きく開いたプリントTシャツを着ていて、胸元から見える盛り上がった谷間といい、色白の肌は佐々木の性欲を掻き立てた。


「ミタラシ団子買ってきたんです。一緒に食べましょう、社長。紅茶いれますね。」


「ありがとう、佐々木さん。遠慮なく戴くわ」


給湯室へ行き、飲み物の用意とジャケットの内ポケットから小瓶を取り出した。


“まだ昨日の効き目は残っているはず…今日も乱れてもらうよ”


淫魔のしずくが落とされていった。


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